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バチカンから見た世界(86) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

教皇の訪日を前に(2)――日本での布教を夢見た教皇

ローマ教皇フランシスコが2013年3月13日に選出されて数日後、バチカン記者室詰めの国際記者たちを代表し、新教皇に直接、あいさつする機会を与えられた。当時のバチカン報道官のフェデリコ・ロンバルディ神父(イエズス会)から「バチカン記者室の最年長記者の一人です」と紹介され、新教皇の柔らかい手を握り締めながら、「イエズス会が運営する東京の上智大学の出身です」と自己紹介した。そして、「教皇ヨハネ・パウロ二世と同じように、日本においで頂けますか?」と伺うと、「私は(1987年に)日本に行ったことがあります」との答えが返ってきた。「日本で、お待ちしております」と申し上げた。

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「私たちの“発”」応援プログラム 2年目の今年も各地で活発に

「発菩提心」による会員の自発的な取り組みを立正佼成会本部が支援する「私たちの“発”」応援プログラムが、2年目の今年も各教会で行われた。本部の報告によると、全国で行われた活動は109件に上る。それぞれが地域や社会とのつながりを深めながら、新たな縁を広げる活動を主体的に展開した。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(33) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

徳義共生主義の特色

前回(第32回)に紹介した通り、「徳義共生主義」は古くて新しい思想だ。なぜそう言えるのだろうか。

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立正佼成会 庭野日鑛会長 10月の法話から

10月に大聖堂で行われた大聖堂での式典から、庭野日鑛会長の法話を抜粋してまとめました。(文責在編集部)

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心の悠遠――現代社会と瞑想(8) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

禅と知的文化交流

米・ニューヨーク州のコーネル大学の学生や教員ら22人が6月13日から24日まで、神奈川・鎌倉市の寺院や自坊の佛母寺(千葉・富津市)を巡る、「佛母寺・コーネル大学日本仏教実践授業講座」を開催した。毎年恒例の講座で、今年で4回目となる。自然の中で行う作務や坐禅など僧堂体験を通じて、「仏教と私たちを取り巻く社会・環境問題」について学ぶためのものだ。

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えっ、これも仏教語!?(34) 【ぐち】愚痴

仏教では、煩悩(ぼんのう)中でも貪欲(とんよく)、瞋恚(しんに)、愚痴(ぐち)の三つを最も克服すべきものとして「三毒(さんどく)」といいます。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(33) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

タイのターミナルケアの現場から(後編)――いのちに与えられた最後の課題

先月は、ウィリヤダンマ・アシュラムのリーダー僧、スティサート師によるターミナルケアの実践の様子をお伝えした。病める人に対する師の触れ合いと、患者からの「タンブン(徳積み)」。タンブンという観念と具体的な実践は、タイ人の日常生活に溶け込んでいるが、死を前にした時、より一層その重要性が増してくることを痛感した。

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江戸川教会 発足60周年を記念して宮原柳僊画伯生誕120年特別展を開催

国宝仏画復原の第一人者で、立正佼成会のご本尊(絵像)の作者である宮原柳僊画伯(1899-1984)の生誕120年を期して、10月24日から11月24日まで本会江戸川教会で「特別展」が開催されている。同教会発足60周年を記念した催しで、開祖顕彰資料室宝物プロジェクトが協力。会員に加え、市民が訪れている。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ パーカッション・渡辺壮さん Vol.3

長年、フリーランスの演奏家として活動を続け、昨年、東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の一員となった打楽器奏者の渡辺壮さん。最終回では、演奏家を続ける中で感じる喜び、そして、吹奏楽ファンに向けたメッセージを伺った。

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東京中央、茨城両支教区で「六花の会」による仏教経営者塾 学びを経営の糧に

仏教精神を生かす経営を目指し、昨年12月に発足した「六花(りっか)の会」による「仏教経営者塾」が、各地で開催されている。10月27日、立正佼成会豊島教会で行われた東京中央支教区「六花の会」の同塾には、東京教区の経営者や個人事業主の会員ら63人が参加。会員3人が体験発表を行った。

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