唯仏与仏(60) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

草花にたとえていえば、現在の自分は茎です。枝葉や花は子どもです。そこになる実は孫であり、その実から曾孫(ひまご)、玄孫(やしゃご)もできるわけです。ところで、わが身である茎の元をたどってみれば、必ず根があります。つまり、ご先祖さまのお陰で自分があるのです。

ですから、その根に感謝し、肥料をあげるのは当然のことで、その肥料が朝夕のご供養にほかならないのです。根に肥料を施せば、わが身である茎も丈夫に育ち、いい花が咲き、りっぱな実がなるのは自然の理でしょう。

(『庭野日敬平成法話集2 我汝を軽しめず』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書79ページから)

※『庭野日敬平成法話選集2 我汝を軽しめず』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b511184.html