「朔日参り(布薩の日)」式典で庭野会長が法話 仏を礼拝する意味を説示

「朔日参り(布薩の日)」式典で会員に向けて法話を述べた庭野会長

立正佼成会の「朔日(ついたち)参り(布薩=ふさつ=の日)」式典が12月1日、東京・杉並区の大聖堂で行われ、庭野日鑛会長が法話を述べた。式典の様子は、インターネットの動画共有サイトを使って、全国の会員に向けてライブ配信された。

式典では、國富敬二理事長を導師に読経供養が行われた。次いで、渡邊浩志川崎教会長が体験説法。自身の信仰の歩みを披歴するとともに、新型コロナウイルスの流行で会員が集えない中、さまざまな方法で人と人とのつながりを大切にし、布教伝道に邁進(まいしん)することを誓願した。

この後、庭野会長が登壇し、法話を述べた。庭野会長は、「仏さま(仏像)を拝む」ことの意味合いに言及し、仏像への礼拝(らいはい)を通して、「絶対的な真理としての仏」「法身(ほっしん)の仏さま」(永遠不変の真理)を拝んでいると説示。仏の教え(真理・法則)によって救われたのであるから、それを礼拝することが中心と述べた。また、仏を拝むとは、人間一人ひとりに具(そな)わった仏性を拝むことであり、「仏を拝むことを通して、自分自身をも拝むのが、仏教の礼拝の対象のあり方」と説いた。

さらに、人は、「今日は本当に良い気づきを頂いて、有り難い」と思っていても、次の日に忘れてしまうことも多いとし、日々、発心(ほっしん)していく大切さを示した。