「普門館からありがとう~吹奏楽の響きたちへ~」来場者の思い

▼今日は、「吹奏楽の聖地」と呼ばれ、多くの人が憧れたところだと伝えたくて、吹奏楽部部員39人を連れてここに来ました。生徒たちには参考として事前に、普門館での全国大会の映像を見せていましたが、実際に来て、ホールでの響きを肌で感じてほしいですね。私個人としても、2011年に全国大会の下見に来ていて、来年はここに来ると意気込んでいたのに、次の年には使用停止になってしまって、とても残念な思いをしました。7年越しにここに来れて、良かったです。
(千浦名生さん・43歳・宮城・高校吹奏楽部顧問)

▼兵庫県明石市内の高校で吹奏楽部に所属し、トロンボーンを吹いていました。部員皆で憧れの普門館を目指していましたが、1993年と94年にあと一歩のところで県代表に選ばれず、悔し涙を流したことが、昨日のことのように思い出されます。あれから20年以上の歳月が流れ、今日、やっと黒い床の舞台に立てました。この経験は宝物として胸にしまっておきます。舞台の中央から客席に向かって出した音が、1階席や2階席の奥へと吸い込まれていくような独特の感覚があり、「これが普門館か……」と感慨深いものを感じました。一度に5000人も収容できるこの殿堂で、数え切れないくらいの人々の心を音の調べで魅了し続けてきたのですね。今日、来ることができたことも含めて、普門館に「ありがとう!」の言葉を捧げました。
(42歳・男性・兵庫)

▼初めて普門館の舞台に立ったのは、1996年の第44回全日本吹奏楽コンクール全国大会(大学の部)の予選会(東京都大会)の時でした。東京都にある私立大学の吹奏楽部員としてホルンを吹いていた私は、思いの丈を演奏にぶつけました。その結果、金賞を受賞し、東京都の代表として全国大会に出場できたのです。今は、吹奏楽とは関係のない仕事を続けながら、アマチュアの楽団で演奏しています。今日、22年前と同じ立ち位置で音を出して、思わず目頭が熱くなりました。感動を与えてくれた普門館。感謝の思いでいっぱいです。
(43歳・男性・茨城)