「普門館からありがとう~吹奏楽の響きたちへ~」来場者の思い

普門館大ホールの舞台を吹奏楽関係者やファンに開放するイベント「普門館からありがとう~吹奏楽の響きたちへ~」が11月5日から11日まで行われた。7日間で延べ約1万2000人が来場した。愛用の楽器を持参して音を出す人、反響板にメッセージをつづる人、記念写真を撮る人、吹奏楽部の顧問教諭や先輩の話を聞いて初めて訪れた若い人……。来場者は普門館の象徴である「黒い床」のステージに立ち、思い思いのひとときを過ごした。それぞれの胸の内を聞いた。

▼私たちの頃にはすでに全国大会の会場は名古屋国際会議場に移っていましたが、これまでに長年多くの人たちが目指してきた普門館--その場所への思いは、強いものがあります。ホールが広く、天井は高く、きらびやかで、舞台から客席に向かって吹くと、全国の舞台に立った人はこんな景色を見ていたんだと、とても緊張感が湧いてきます。ホルンを吹いていた自分が、まさか全国の吹奏楽経験者が憧れた舞台に立てる機会があるなんて思いもしませんでした。中学校、高校と吹奏楽部に所属していましたが、弱小校で全国を目指せるような学校ではありませんでした。それでも、今、夢にも思えなかった全国の舞台に立てている。ただただ、今は圧倒されています。
(大竹奏衣さん・19歳・群馬・大学生)

▼母校の高校は吹奏楽の強豪校で、今週末に、当時の仲間と演奏しに来る予定です。開放初日ということで、今日は私一人で来ました。黒い床とまばゆい照明に包まれると、高校2年と3年の時にチューバ奏者として金賞を獲得した時の、あのきらきらと輝く思い出がよみがえってきました。会場内をスマホで撮影しながら、思い思いに楽器で音を出される方々の演奏に耳を傾けていると、今回の企画のサブタイトルにあるような、“吹奏楽の響きたち”っていう感じで、さまざまな課題曲が聞こえてきます。それによって、それぞれの年代が分かり、同じ時期に出場した他校出身の人にも出会えて、本当に面白かった。後日、仲間と再訪するのがよりいっそう楽しみになりました。その際には、「私たちも数曲演奏してみたい!」と本気で思いました。青春の晴れ舞台に再び立てて、今日は本当に幸せです!
(43歳・女性・千葉)

▼連日、ツイッターでイベントに集まった人たちが「宝島」を演奏しているのを見ていて、私も一緒に演奏がしたいと思い、コンビニで楽譜を印刷して、トロンボーンを抱えて初めて普門館に来ました。会場に着き、今か、今かと待っていました。どこからともなく「宝島」の演奏が聞こえてきて、私もそれに途中から参加しました。初見だったので、楽譜を見るのに一生懸命になってしまいましたが、気がつくと、みんなが大きな円になり、鳴り始めとは比べものにならないほど音の輪が広がっていきました。中学生の頃は、コンクールのC部門(小編成)にしか出られず、普門館を夢に描いたことはありませんでした。でも、吹奏楽を扱ったバラエティー番組を見るたびに、あんなふうに楽しく、熱く、大人数で演奏したいと思っていました。それが今日、かないました。大きな舞台で、目の前にはきらびやかに輝く会場が広がり、演奏したこともない人数で合奏ができ、とても感動でいっぱいです。夢をかなえてくださって、ありがとうございます。
(A.Hさん・23歳・女性・東京・会社員)