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「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(22)番外編6 文・黒古一夫(文芸評論家)

ユートピアを求めて(6)――北海道に「理想の国」を!

今年のNHK大河ドラマは、「明治150年」を祝う意味もあってなのか、明治維新の功労者・西郷隆盛を主人公とする『西郷どん』である。年末の終章に向かって最近はいよいよ「征韓論」を巡る政争――長州藩出身の木戸孝允を間に挟んでの、西郷と薩摩藩の同志であった大久保利通との争いの様相を帯びてきた。『西郷どん』の展開とは別に、明治維新に関わる歴史において、「日本史」の教科書にも記されていない、「闇に葬られた」類の出来事が多々あることを、私たちのどれほどが知っているだろうか。例えば、「蝦夷共和国」である。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ クラリネット・原浩介さん Vol.3

TKWOに入団して4年目となるクラリネット奏者・原浩介さんには大切にしている恩師の言葉がある。4年目となった今も学生時代にたたき込まれた、その教えをしっかり守っている原さんの音楽に向き合う姿勢とは……。そして、吹奏楽に励んでいる若者へのアドバイスを聞いた。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ クラリネット・原浩介さん Vol.2

中学生の頃からTKWOに入団することを目指していたクラリネット奏者・原浩介さん。TKWOでは、B♭管のクラリネットとコントラバスクラリネットの両方を使いこなす。それぞれの楽器の特徴や、異なる二つの楽器を演奏する“二刀流”ならではの醍醐味(だいごみ)を紹介する。

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「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(21)番外編5 文・黒古一夫(文芸評論家)

「ユートピア」を求めて(5)――「谷間の村」に楽園を!

1960年代から70年代初めにかけて学生運動が起こった。「政治の季節」と呼ばれたこの時代の経験が私たちに知らしめたものは、高度経済成長政策の「成功」の裏側に、さまざまな「闇」あるいは「負の部分」が存在するということであった。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ クラリネット・原浩介さん Vol.1

日本トップレベルの吹奏楽団として知られる東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)。演奏会をはじめ、ラジオやテレビ出演など、多方面で活躍する。また長年、全日本吹奏楽コンクールの課題曲の参考演奏を行っていることから、特にコンクールを目指す中学生・高校生の憧れの存在でもある。今回は、クラリネット奏者の原浩介さん。音楽の道に進むきっかけや、TKWOへの熱い思いを聞いた。

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ちょっと軽く、ストレッチしてみましょう(7.膝の痛み・上) 加瀬剛(スポーツトレーナー、佼成学園高アメフット部ヘッドトレーナー)

「体幹を鍛えることで当たり負けない体をつくる」をモットーに、佼成学園高校アメリカンフットボール部「ロータス」の全国大会3連覇に貢献したスポーツトレーナー加瀬剛氏。日頃は、整骨院の院長として、一般の人々のケアにも当たっている。体の構造を知り、毎日をしなやかに過ごすにはどうすればいいか――体の専門家としてアドバイスする。(※ケアの方法を動画で紹介)

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「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(20) 番外編4 文・黒古一夫(文芸評論家)

「ユートピア」を求めて(4)――「反日本」の彼方へ

1960年代に本格化した高度経済成長は、日本を世界で有数の経済大国へと押し上げた。その原動力になったのは、自民党総裁選挙の候補者の一人だった田中角栄が1972年6月11日に発表した「日本列島改造論」(同年6月20日に日刊工業新聞社から単行本として刊行)であった。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ ファゴット・福井弘康さん Vol.3

中学2年生でファゴットとの運命的な出合いを果たした福井さんは、吹奏楽部の顧問との会話をきっかけに演奏家を志し、音楽大学に進学する。最終回では、東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の一員になるまでの道のり、そして、ファゴットに取り組む人たちに向けたメッセージを紹介する。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ ファゴット・福井弘康さん Vol.2

小学校の音楽の授業でリコーダーを習い、音楽に楽しさを感じた福井さんは、中学校の吹奏楽部に入り、フルートを吹き始める。しかし、学校には指導者がいなかったため、運指表を頼りに独学で練習を続け、コンクールに出場するまでに上達した。今回は、ファゴットとの出合いや、プロの演奏家を目指すきっかけについて聞いた。

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「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(19) 番外編3 文・黒古一夫(文芸評論家)

「ユートピア」を求めて(3)――SF仕立てで「未来社会」を予想

日清戦争(1894・明治27年)に始まって、日露戦争(1904・明治37年)、第一次世界大戦(1914~18・大正3~7年)を経て、満州事変(1931・昭和6年)、日中戦争(1937・昭和12年)、太平洋戦争(1941~45・昭和16~20年)という、50年以上にわたる長い戦争の時代が1945(昭和20)年8月15日に終わる。これによって日本はかつて経験したことのない連合国(アメリカが中心)による「占領」下に置かれるのだが、戦争の苦しみを体験した人々は「平和」と「民主主義」の到来に胸を躍らせることになった。

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