ちょっと軽く、ストレッチしてみましょう(11.ぎっくり腰) 加瀬剛(スポーツトレーナー、佼成学園高アメフット部ヘッドトレーナー)

「ぎっくり腰」に効果的なキネシオテーピングは、このシリーズの「第3回・腰痛」でご紹介した“腸腰筋と腰方形筋のテーピング”を参考にしてください。

痛みがある程度軽減してきたら、動画で紹介する腰部の筋肉を収縮する運動を少しずつ行ってみましょう。

腰回りが重い、硬いと感じると、ついつい伸ばしたく(ストレッチしたく)なりますが、筋肉が“伸ばされ過ぎて”痛みが出ているので、ストレッチをすればするほど、「ぎっくり腰」を繰り返し起こす可能性が高まります。このことを忘れないでください。

なお、「ぎっくり腰は一度やってしまうと癖になる」とよく言われますが、これは癖になるのではなく、最初の症状が完治していないことが原因です。

しっかりと原因を治して、腰痛になりにくい身体を手に入れましょう!

この連載が始まってから約1年経ちました。次回は筋肉とストレッチのお話をさせて頂き、ひとまず筆をおかせて頂きます。

プロフィル

かせ・つよし 1968年、東京生まれ。獨協大学外国語学部英語学科、自然カイロプラクティック学院、米国ニューメキシコ大学アスレチックトレーナー学科、日本医学柔整鍼灸専門学校をそれぞれ卒業。現在、キネシオ接骨院(http://kinesio-sekotsu.com/)院長として患者の治療にあたるほか、キネシオテーピング療法の普及に尽くす。母校である佼成学園高校アメフット部「ロータス」のヘッドトレーナーとして、2016年からの同チーム全国大会3連覇に貢献した。著書に『キネシオテーピング・アスレチックテーピング併用テクニック』(スキージャーナル)、『勝つための最強体幹力メソッド 』(創藝社)。