【ピースボート共同代表・川崎哲さん】核兵器禁止条約が発効した今 世界が連携し、さらなる歩みを

2017年に国連で採択された核兵器禁止条約が、1月22日に発効した。開発、使用、保有など核兵器のいかなる行動も禁じる初めての条約であり、発効は核兵器廃絶に向けた“画期的な一歩”といわれる。長年、条約の成立に取り組み、ノーベル平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の国際運営委員を務める川崎哲さん(ピースボート共同代表)に、条約発効の意義と今後の展望を聞いた。

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心ひとつに――東日本大震災から10年 近藤雅則仙台教会長に聞く

震災の傷は今も “心の復興”へ「まず人さま」の実践

今年、あの東日本大震災から10年の節目を迎えます。千年に一度といわれた未曽有の大災害は、私たちのこれまでの自然災害の認識をはるかに超えたものでした。地元紙の「河北新報」には、被害状況が今でも毎日掲載されています。2月11日の朝刊では、宮城県内の死者9543人、行方不明者1215人となっていて、東日本大震災が現在進行形であることを物語っているように感じます。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(48) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

無為無策の結果

政府が1月7日に二度目となる緊急事態宣言を発令した時、菅首相は「1カ月での事態改善に全力を尽くす」と述べたが、感染は収束せずに宣言は延長された。しかし、国民の驚きは少ない印象だった。前政権時代から当局者が「瀬戸際の状況」(安倍首相、2020年3月28日)とか「勝負の3週間」(西村経済再生担当相、2020年11月25日)などと言っても、「勝負」に負けることが繰り返され、多くの人々が慣れっこになってしまったようだ。

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唯仏与仏(66) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

お釈迦さまが悟られた「法」の中心は、すべてのものごとが一瞬一瞬に変化していく(諸行無常=しょぎょうむじょう)ということと、この世に孤立して存在するものは何一つなく、互いにもちつもたれつの関係にある(諸法無我=しょほうむが)ということです。

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幸せをむすぶ「こども食堂」(2) 文・湯浅誠(NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

こども食堂って?(2)

前回、こども食堂は地域の多世代交流拠点だと書きました。子どもからお年寄りまで、地域の多様な人々が集う機会が減り続けてきました。しかし人々は、「減ったね」「さびしくなったね」と嘆くだけではなく、自らにぎわいを取り戻そうと動き始めています。

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「普門エリア整備工事」が完了し落成式 聖観世音菩薩像を安置し、宗教空間として 庭野会長が謝辞 (動画あり)

普門館の解体と跡地整備を含む立正佼成会の「普門エリア整備工事」が完了し、2月8日に落成式が行われた。宗教空間として整えられ、境内として参拝者の受け入れが可能となったことを祝うもの。式典には、庭野日鑛会長、庭野光祥次代会長が臨席し、國富敬二理事長をはじめ教団役職者、工事関係者らが出席した。落成を祝したテープカットの後、庭野会長が謝辞を述べた。

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大聖堂で「飛沫シミュレーション」用データ計測 参拝再開に向け分析 (動画あり)

新型コロナウイルスの感染防止のため昨年2月22日から閉鎖されている立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)で2月9日、飛沫(ひまつ)の拡散や浮遊経路を予測する「飛沫シミュレーション」に必要なデータの計測が行われた。大聖堂の参拝を再開する際の感染予防対策に役立てられる。調査は、飛沫可視化サービスを手がける株式会社エコ革が担当した。

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「パグウォッシュ公開講座」第4回 核廃絶への意識 全ての人に

『核時代における非戦』をテーマに、科学者や市民らが平和への取り組みを考える今年度の「パグウォッシュ公開講座」(全4回)の第4回が2月12日、オンラインで実施された。日本パグウォッシュ会議、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会、明治学院大学国際平和研究所の共催。宗教者や市民90人が視聴した。同日本委から核兵器禁止条約批准タスクフォース責任者の中村憲一郎立正佼成会参務(京都教会長)、同メンバーの神谷昌道氏らが参加した。

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六花の会が第3回オンライン仏教経営者塾を開催

仏教精神を生かした経営を目指す立正佼成会会員有志のネットワーク「六花(りっか)の会」が2月13日、第3回仏教経営者塾をオンラインで開催した。全国の経営者、個人事業主の会員91人が参加。当日は、『2021年の消費者の活動はどう変わるか? アフターコロナの日本経済を見据えて』と題し、マーケティングや商品開発などを手がける「SOCIALING LAB」代表の大久保惠司さん(65)が講演した。

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上田教会 参拝予約システムがスタート コロナ禍の中でも教会参拝の機縁を

教会内が人で“密”にならずに、人との間隔が十分に保たれる環境で参拝できる工夫として、立正佼成会上田教会は昨年からデジタル技術を使った参拝予約の取り組みを始めた。会員の安全と送り出す家族の安心を考慮し、新型コロナウイルスの流行下でも教会参拝の機会をつくりたいとの願いからだ。教会から送られる「参拝予約システム」のURLに会員が各自でスマートフォンやタブレットでアクセスし、「一般参拝」「個人相談」「物品購入」といった目的と日時を選択する仕組みだ。デジタル機器を持たない会員や高齢の会員などへは、支部長や主任が予約をサポートする。午前9時から正午までを30分ずつに区切り、一つの枠に最大5人まで予約できる。

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