写真企画「光彩の詩」の第12回

裏磐梯在住の写真家・黒原範雄氏による「光彩の詩」の第12回。最終回となる今回は、氷結していた小野川湖に緩やかな川面が現れ、春の気配を感じる「どこかで春の声がする」、堤防沼にひっそりと佇(たたず)む、一本の蒲(がま)を包み込む青い光が美しい「夕暮れの一人ぽっち」、雪深い地域での貴重な晴れ間に心が弾む「青空に弾ける」の三点。
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どこかで春の声がする

3月になると、裏磐梯もどことなく春の気配が漂ってくる。ピーンと張りつめた空気が次第に緩み、氷が解け、川面が顔を出し始めると心までも温かくなる。新緑まではまだ少し早いが、この季節ならではの美しい光景に出合うと、はやる気持ちを抑えきれなくなってしまう。思いがけない出合いに乾杯!

夕暮れの一人ぽっち

暮れなずむ沼の傍らに、ポツンと立ち尽くす一本の蒲(がま)の穂。消えそうで消えない青い光が、そこはかとないわびしさを漂わせ、いつまでも飽くことのない幻想風景を生み出す。何度かシャッターを切りながらふと、もの悲しいメロディーが頭の中で次第に広がっていった。

青空に弾ける

雪国の晴れた日は心が弾み、青空に向かって大声で叫びたくなる。毎日毎日、降り積もる雪空の下で暮らしていると青空のありがたさが身に染みる。長い冬のつかの間の晴れ間は、一服の清涼剤のように私の心にすがすがしく染み込んでいく。

平成30年度「アフリカへ毛布をおくる運動」収集キャンペーン 4月1日から5月31日まで

1984年に発生したアフリカでの大干ばつ被害を受けてスタートし、今年で34年目を迎える「アフリカへ毛布をおくる運動」(主催・同運動推進委員会=立正佼成会も参画)。その収集キャンペーンが、4月1日から5月31日まで実施される。

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WCRP/RfP日本委による平和大学講座 求められる対話とは何か

『他者と対話するとは何か――平和な社会の実現を目指して』をテーマに、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会による「平和大学講座」が3月9日、奈良・天理市の天理大学ふるさと会館で開催され、約200人が参加した。立正佼成会から同日本委理事の川端健之理事長、中村憲一郎常務理事が出席した。

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新宗連が憲法に関する公開講座 首都大・木村教授、千葉大大学院・小林教授を講師に

新日本宗教団体連合会(新宗連)信教の自由委員会による公開講座『憲法施行から70年――基本的人権の根源にある信教の自由』が3月9日、東京・杉並区にある立正佼成会のセレニティホールで開催され、市民ら約170人が参加した。

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宗教の未来について 仏教伝道協会がシンポジウム

『宗教の未来を話そう』をテーマに、公益財団法人・仏教伝道協会によるシンポジウムが2月27日、東京・港区の仏教伝道センターで行われた。臨済宗妙心寺退蔵院の松山大耕副住職、浅草神社の矢野幸士禰宜、ムスリムのナセル永野氏、カトリック浅草・上野教会の晴佐久昌英主任司祭がパネリストとして登壇した。

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幸せのヒントがここに――仏典の中の女性たち(1) 文・画 天野和公(みんなの寺副住職)

はじめまして。天野和公(わこう)と申します。今年40歳になる女性で、仙台市で本業は寺の嫁、副業としてマンガ描きをしております。

さて私、今を去ること14年前にミャンマーで尼僧生活を送った経験があります。すでに結婚しておりましたが、まだ子供がいなかった当時、ヤンゴン市内の瞑想(めいそう)センターで3カ月を過ごしました。本連載は、このことと関わりますので、まずはちょっと触れますね。

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教団創立80周年記念祝賀会 祝辞 浄土真宗本願寺派前門・大谷光真師

立正佼成会では、法華経に基づく一乗の教えとその精神を身をもって実践され、その歴史が今日の80年につながっていると思います。

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