動物から学ぶいのちの授業 旭川市旭山動物園園長・坂東元氏
1967年に開園した北海道の旭川市旭山動物園は、私が入園した86年には、閉園を噂(うわさ)されるような赤字続きの動物園でした。2002年、建物の老朽化に伴って施設を新設することになり、それが現在に至る転機になりました。新設するといっても、新たな動物を迎えるわけではないため、話題性があるとは言えません。しかし、施設の新設に際して職員の誰もが、「自分たちが素晴らしいと思っているものを、共感してもらいたい」という願いを持っていました。それが再生の出発点になりました。ショーを催したり、芸をさせたりするのではなく、野生動物に元々備わっている能力が最大限に発揮される環境をつくり、ありのままの姿、そしてそのすごさを伝えたかったのです。
『望めど、欲せず――ビジネスパーソンの心得帖』(1) 文・小倉広(経営コンサルタント)
「会社で評価してもらえなくて、毎日、苦しいんです」
「上司から評価されず、自信がなくなった」
「昇進・昇格が遅く、落ちこんでいる」
ビジネスマンから多く寄せられる悩みです。私自身も同じような経験が何度もあります。つらいですよね。
【ノンフィクション作家・柳田邦男さん】問われる原発事故の教訓 徹底的な検証を今こそ
半世紀にわたって、科学技術と人類の行方、事故や公害問題、生命と医療の関係など「いのち」にかかわる事象を幅広く取材し、さまざまなメディアに発表し続けている柳田邦男さん。常に現場を歩き、物事の本質を多角的にとらえる取材力、分析力は高い評価を受ける。東京電力福島第一原子力発電所の事故に際しては、内閣が設けた「事故調査・検証委員会」の委員を務めた。原発事故発生から6年、被害の状況や国民に突き付けられた課題について聞いた。
WCRP/RfP日本委女性部会 市民と共に防災を考える学習会
災害時に、宗教施設を地域の避難所として開放する方法などを学ぶため、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会女性部会は2月25日、東京・豊島区の日本イスラーム文化センター/マスジド大塚で防災ワークショップを開いた。同女性部会メンバーや地域住民ら約20人が参加した。
難民問題とどう向き合うか(後編) 国連UNHCR協会・滝澤理事長×本会一食平和基金運営委員会・根本委員長
急増し続ける難民の問題を、私たちはどう受けとめ、行動すればよいのか――。長年、難民支援に取り組む国連UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)協会の滝澤三郎理事長と、同協会とパートナーシップを結ぶ立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会の根本昌廣委員長による対談の後編を紹介する。(文中敬称略)
南スーダンの現状 JVCが緊急報告会
自衛隊の派遣をめぐる問題が国会で議論される中、南スーダンの現状を伝えるため、認定NPO法人「日本国際ボランティアセンター(JVC)」による「南スーダン現地派遣職員 緊急報告会――『戦闘』なのか? 『衝突』なのか?」が2月23日、東京・文京区の講談社のセミナールームで開催された。