寄稿(連載)

現代を見つめて(42) 胸を痛めるとともに… 文・石井光太(作家)

胸を痛めるとともに…

昨年起きた東京・目黒区女児虐待死事件を覚えているだろうか。

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心の悠遠――現代社会と瞑想(7) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

米国学生の心を打つ禅

5月17日から30日までの14日間、米国ジョージア州立大学の学生10人を率いて、神奈川県の鎌倉にある円覚寺などの4カ寺と千葉県の富津にある自坊・佛母寺で、異文化相互理解を促進するプロジェクトを行った。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(32) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

新しい思想の必要性

令和になってから、良くないことが続いているように思うのは私だけだろうか。新内閣が組閣されつつあるまさにその時に、台風15号が来て千葉県に甚大な被害を与え、その傷が癒える間もなく、10月12日には記録的な大型台風19号が来て豪雨により各地に水害が生じた。

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おもかげを探して どんど晴れ(20) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

いのちの授業を受けた子どもたち(3)

私がご縁を頂いたご遺族は、たくさんの「問い」を持ち、亡き人を胸に抱いて、その思いを守り、生きています。

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現代を見つめて(41) 「学校へ行く」ことの価値とは 文・石井光太(作家)

「学校へ行く」ことの価値とは

毎年九月の夏休み明けになると、メディアは一斉にこう報じる。

「学校が嫌なら、無理してまで行かなくていい」

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心の悠遠――現代社会と瞑想(6) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

社会問題と宗教の役割

2月18日より3月2日までの13日間、日本からの二人の僧侶と共にニューヨーク州北部の都市イサカを訪れ、現在、同地域で顕著に表れている過疎化とそれに関連したさまざまな社会問題、そしてアメリカを代表する問題である人権についての歴史を学んだ。私たち三人を迎えてくださり、親切丁寧に指導を頂いたのは、コーネル大学宗教学プログラムのディレクター、ジェーンマリー・ロー教授(以後、先生)である。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(31) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

新政党の登場から考える公共性の理念

首相側近が目立つ新内閣の顔ぶれには倫理性が感じられず、日韓の紛争には鎮静化する兆候がない。前回(第30回)に書いたように、社会から公共性が減退していくに従って、自由が後退し、戦争の危険がもたらされる。参院選で初めて議席を獲得した、「NHKから国民を守る党」(N国党)の出現からも、この問題が垣間見える。

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おもかげを探して どんど晴れ(19) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

いのちの授業を受けた子どもたち(2)

前回に続き、いのちの授業を通した子どもたちの反応を紹介します。

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現代を見つめて(40) いま一度「助け合う」精神を 文・石井光太(作家)

いま一度「助け合う」精神を

――夫婦で老後資金が二千万円必要になる。

先日、そんな金融庁の報告書の言葉に、国民の多くが動揺した。政治家たちは慌てて火消しを図ったが、現実はそこまでちがわないだろう。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(30) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

選挙結果をどう見るか

皆さんは先月の参院選にどのような関わり方をされただろうか。投票率は5割を切り、民主主義の空洞化や危機が報じられている。与党が改選議席の過半数を獲得して“勝利した”と報じられ、安倍首相は国民の信任を得たとして、自身が争点にしようとしていた改憲のための議論を呼び掛けた。

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