人間の生き方の究極の境地が示された法華三部経――。経典に記された一節を挙げ、それにまつわる社会事象や、それぞれの心に思い浮かんだ体験、気づきを紹介する。
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サイの角のごとく、ただひとり歩め!
その日、ラージャガハ(王舎城)の街は、お祭りで朝早くからにぎわっていました。
托鉢(たくはつ)を終えたマハーカッサパ(摩訶迦葉=まかかしょう)は、人ごみの中に忘れられない、いや、忘れてはならない女性の顔を見つけました。バッダー・カピラーニー。カッサパのかつての妻で、十二年間ともに暮らし、その後、それぞれが修道の旅に出るため家を捨て別れたのでした。
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ヒマラヤの山々も、泣いている
空が白みはじめると、雪に覆われたヒマラヤの峰々が、その姿を現し出しました。麓に広がる森の緑は、朝の光を受け、徐々に鮮やかさを増していきます。そうしたゆるやかな時の流れを、マンダーキニー湖の湖面は、静かに映し出していました。そして今、湖畔にある草庵で、一人の老修行者がひっそりと息をひきとろうとしていました。
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子を亡くした母の悲しみは……
托鉢(たくはつ)に歩いているとき、パターチャーラーは一人の女性に呼び止められました。
「尼僧さま」
パターチャーラーは振り向き、その女性の目を見た瞬間、彼女が深い悲しみを抱いていることに気づきました。
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