元ベトナム難民のファムさん 40年ぶりに千葉・小湊へ
ベトナム難民として来日し、立正佼成会の「小湊難民キャンプ」で半年間生活した後、米国に定住したキム・ファムさん(59)とその家族が4月8日、40年ぶりに小湊を訪れた。「もう一度小湊を訪ね、あの時のお礼を言いたいと思っていました」と語るファムさん。本会小湊教会の「降誕会」の席上、あいさつに立ち、当時の支援に感謝の意を表した。
バングラデシュの地に日本のサクラ咲く 東日本大震災の犠牲者の冥福祈り
熱帯気候のバングラデシュに、立正佼成会東京東支教区の壮年部員らと現地会員の協力で植えられた日本のサクラが昨年に続き、今年も花開いた。東日本大震災の犠牲者に慰霊の誠を捧げていた現地の会員の心情に応えて、移植されたものだ。
熊本地震から1年 柴垣多加志・熊本教会長に聞く
昨年4月に発生した熊本地震から1年が経つ。最大震度7を記録した益城町はじめ南阿蘇村や熊本市など、被害の大きかった県北部を包括する熊本教会の柴垣多加志教会長に、この1年の歩みと現在の状況、今後の取り組みについて話を聞いた。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(2) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
公共的な宗教とは?
これからの宗教は、社会や政治に積極的に働きかけることが望ましい。そのためには公共性が大事だ――私はそう考えるのだが、そもそも「公共」とはどのような意味だろうか? 辞書では「社会一般、おおやけ」(広辞苑)というように説明がある。一人ではなく多くの人々に関わるわけだ。
本会一食平和基金 平成28年次運営報告を発表 国内外事業に2億2425万5883円を拠出
立正佼成会一食(いちじき)平和基金の平成28年次運営報告がこのほど、同運営委員会から発表された。支援総額は2億2425万5883円。同委が策定した中期運営方針(平成25~29年)に基づき、「貧困(飢餓)の解消」「教育・人材育成」「緊急救援・復興支援」を重点分野として国内外の事業に献金が役立てられた。
庭野会長が伊勢神宮に参拝
庭野日鑛会長は3月28、29の両日、三重・伊勢市の伊勢神宮に参拝した。28日午後、庭野会長は、神宮司庁広報室広報課の西本俊一朗・神宮宮掌の案内により豊受大神宮(外宮)を訪れ、正宮の御垣内で豊受大御神に参拝した。
災害弱者を支える取り組み 熊本地震の復興支援「おうえんプロジェクトforくまもと」始動 WCRP/RfP日本委
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は3月17日、「おうえんプロジェクトforくまもと」の支援先を発表した。同プロジェクトは今年1月、熊本地震の復興支援の一環として始動したもの。震災発生から間もなく1年が経つ熊本県では今も、障害者や高齢者、妊産婦、乳幼児や子供、外国人など特別な配慮を必要とする人に、行政や地域の支援が十分に行き届かない状況がある。こうした現状を受け、地域で福祉の向上を目的とした活動に取り組む14団体に計271万9324円を寄託する。
若者を取り巻く過酷な現状 庭野平和財団公開シンポジウム『“格差”を越えて』(2)
庭野平和財団による公開シンポジウム『“格差”を越えて』が3月4日、佼成図書館視聴覚ホール(東京・杉並区)で開催された。基調講演の後、生活困窮者の住宅支援に取り組む一般社団法人「つくろい東京ファンド」の稲葉剛代表理事、最低賃金の引き上げを求める市民団体「AEQUITAS(エキタス)」の藤川里恵氏が、「現場からの報告」を行った。それぞれの発言要旨を紹介する。(文責在編集部)
バチカンから見た世界(11) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
「魂と民を失った」と懸念される欧州連合は、どこに向かうのか(上)
欧州連合(EU)の礎石となる「ローマ条約」の調印(1957年3月25日)から60年が経過した。当時のベルギー、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、西ドイツの6カ国の代表が調印したローマ市庁舎に、3月25日、英国を除くEU加盟の27カ国の首脳が集い、条約調印60周年を祝うとともに、統合の将来像を描く「ローマ宣言」に署名した。英国の離脱を前に、結束を強める狙いがあるとみられている。
「アフリカへ毛布をおくる運動」 今年も4月1日から5月31日まで収集キャンペーン
アフリカの大干ばつ被害を受けてスタートした「アフリカへ毛布をおくる運動」(同運動推進委員会主催)の収集キャンペーンが、今年も4月1日から5月31日まで実施される。今年で33年目を迎える。これまでに市民や立正佼成会会員から提供された毛布は411万7325枚。心のこもった毛布がぬくもりとともにアフリカ諸国におくられてきた。今年も同運動に参加する本会の各教会では、それぞれの計画に基づいて啓発・収集活動が展開される。