「普門館からありがとう~吹奏楽の響きたちへ~」来場者の思い
▼2日前にSNSを通じて一般開放のことを知り、来場しました。今から18年前、北海道にある高校の2年生の時に、この舞台でホルンを演奏し、金賞を受賞できました。振り返れば、「吹奏楽の甲子園」で演奏することだけを考えて青春の全てを捧げ、血のにじむような思いで苦しい練習に耐え抜いた高校生活でした。あの経験のおかげで、今、仕事で少々つらいことがあっても平気で乗り越えていけます。本当に普門館のおかげですし、厳しい練習の末に漆黒の舞台に立てたあの時の感動を、しっかりと胸に刻めたからだと思っています。そんな普門館がなくなるのは、私の青春の記録の1ページが消え去ってしまうようで寂しい限りですが、多くの人に門戸を開いてきた普門館のように、私もその精神を受け継いで、これからも生きていきます。
(34歳・女性・東京)
▼(前出の)女性ホルン奏者の出身高校の2学年後輩です。吹奏楽部部長としてチューバを担当して全国大会に出場し、この舞台に立たせて頂きました。普門館を目指して、自分の青春を全てつぎ込み、苦しい時も弱音を吐かず、練習に明け暮れていた日々が、本当に懐かしく思い出されます。今はカメラマンとして、ブライダルや音楽コンサートなどの撮影に携わっています。これまでに関わった皆の思いが詰まった普門館が解体されるのは残念ですが、あの時に味わった感動は、いつまでも消えることなく、僕の心に残り続けると思います。「さらば普門館、ありがとう普門館!!」
(32歳・男性・東京)
▼中学時代は地方から普門館を目指しましたが、その夢はかないませんでした。今は、中学校教諭になり、東京にある強豪校で吹奏楽部の顧問をしています。部員たちには厳しくも楽しく、興味がずっと続くような関わりを心がけてきました。生徒の頑張りのかいあって、2010年、11年の2回、全国大会に出場する機会を得ました。10年は金賞、11年は銀賞を獲得でき、指揮者として壇上で受賞する機会を与えてくれた生徒たちに、改めてお礼を言いたいです。また、すてきな思い出をつくってくれたこの普門館にも、心からの思いを言わせてください。「本当に、本当にありがとう!」。
(47歳・男性・東京)