平和こそ生活の原点 日本国憲法Q&A(1)――憲法とは?

  • 国民主権
    国の政治のあり方を最終的に決める力は、国民にあるということです。私たち国民一人ひとりが政治の主役なのです。ですから、国民の意思がどれだけ現実の政治に反映されているかどうか――私たちは、しっかりと見極める眼を持たねばならないのです。
  • 基本的人権の尊重
    人は、生まれながらにして、人であるがゆえに、侵されることのない権利を持っています。これが基本的人権です。つまり、あなたも私も、誰もが自分の生命が大切にされ、自由が保障され、幸福な生活を求めることができるということです。
  • 平和主義
    人を殺してはならない、自然環境や社会環境、文化伝統を破壊してはならない。戦争の被害者にも加害者にもなってはならない。世界のいずれの国とも友好関係を保って、争いごとは武器ではなく、話し合いで解決していかねばならないということです。

日本という国家は、日本国憲法のこの三つの原則を「大もと」にし、それに基づいてさまざまな法律がつくられ、政治がおこなわれているのです。

ところで、私たちの憲法はどのようにしてつくられたのでしょうか。それは、第二次世界大戦で亡くなられた数千万人という尊い犠牲と、二度と戦争という過ちをおかしてはならないという誓いから始まりました。その懺悔の証しとして日本国憲法がつくられたことを、私たちは決して忘れてはなりません。

歴史の犠牲となった多くの死者たちの霊を慰め、その思いを生かす道は、私たちの憲法に定められた「大もと」をいかに守り抜いていくかにかかっているのです。もし私たちが道を誤れば、戦争犠牲者として亡くなられたこれらの人たちが、「二度」死ぬことになることを心に銘じておかねばなりません。私たちは、まさに「再び戦争の惨禍が起ることのない」(日本国憲法前文)ように努めなければならないのです。