深淵の崖に立つ中東情勢に挑戦する世界宗教者平和会議(海外通信・バチカン支局)
世界教会協議会(WCC)のプレスリリース(4月10日付)と、バチカンの公式ニュースサイトである「バチカンニュース」(13日付)は、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会と欧州ムスリム賢人評議会が協力し、9日に対面とオンラインを併用した国際会議を開催して、40人を超える世界の宗教指導者、代表者が参加したと伝えた。
バチカンから見た世界(178)文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
-「平和の神学」を説き続けるレオ14世(7)-
同じキリスト教でありながら、トランプ大統領やプーチン大統領を支える神が勝つのか、それとも、ローマ教皇レオ14世が他の諸教会と結束して説く神が勝つのか——という論争は、聖アウグスティヌスが、崩壊していく西ローマ帝国の例を挙げながら示した「地上の国」の論理だ。キリスト教徒は、世界史の中で既に実在し、「地上の国」と同時進行する、永久の愛の国である「神の国」に心と眼を向けて、地上を巡礼していかなければならない。世界史が、いずれかは、神による愛の業(わざ)である宇宙創造の秩序である平和と、その中における人間の救いに向けて収束されていくからだ。
内藤麻里子の文芸観察(79)
天沢時生さんの『キックス』(集英社)は、亡き友への哀歌を謳(うた)いあげる、企(たくら)みに満ちたとびきり奇想の小説だ。哀歌を彩るのはキックス(これはスニーカーのスラングだそうだ)と、ヤンキーの抗争と、太平洋戦争だ。それらを言葉(物語)の贋作(がんさく)でくるみ込んでいるのである。何のことやらとお思いだろう。順を追って説明しよう。






