犯罪に手を染めたり、犯罪者として糾弾されたりする人々に何が起きていたのか。川上未映子さんの『黄色い家』(中央公論新社)は、なかなか見えてこない彼らの裏側にある一つの類型に切り込んだ。それは、家にいられない少女たちが模索する生きる道であった。
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『感情の無駄遣いに気をつけて』
前回は、継続の話をしました。毎日続かなかったとしても、「自分はダメだ」と思わないでください。リセットしてやり直せばいいだけ。挫折しないコツは、三日坊主を何回も繰り返せばよいと考えることです。
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人々をつなぐ――こども食堂が地域の「接点」に
かつて、お寺は地域のインフラでした。現代でも、人は生まれてから死ぬまでの間に、何らかの形でお寺にお世話になっていると思います。そしてお寺は、地域の交流拠点という役割も担っていました。季節ごとに、お寺の境内で町のお祭りが行われることも珍しくありませんでした。
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『教育現場での意思確認・選択について』
日本で「性教育」という言葉を聞いた時、保健体育の授業や本を読んで知識として学ぶ「勉強」を想像される方がまだ多いと思います。しかし、私が考える性教育の定義は「行動を変えるための環境整備」です。子どもたちが悩みを持った時に相談できる大人や組織を知っていること、相談しようと行動できること、悩みを聞く大人が適切に対応できる状態でいることも、「性教育=日常の環境整備」に含まれます。
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宮本輝さんの『よき時を思う』(集英社)は、現代のおとぎ話と言ってもいいかもしれない。流れるような文章の美しさと、悠々とした書きぶりを堪能した。
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『継続のコツ』
前回は、自分の意志で心地良い環境をつくることが大切、というお話でした。しかし、いくら新築で素晴らしい家を手に入れても、メンテナンスをしなければボロボロになるように、良い環境をつくった後は、その状態を保てるようにお手入れを継続的に行わなければなりません。物理的な面だけではなく、日々の生活では何事も継続できないと、成果は得られません。今回は、継続の秘訣(ひけつ)についてお伝えします。
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『性教育は怖い?』
第1回では、私の性教育の活動は「課題意識」からスタートしたと話しました。一般社団法人ソウレッジの活動を通して子どもたちに性教育を伝える中で、その時間がとても価値のある、豊かな時間であることを実感しています。
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「人の振り見て我が振り直せ」を肝に銘じてきた。例えばホームビデオは他人に見せない、会社で後輩をいじめない、過去の自慢話をしない、などだ。最近は「老害」が気になっていた。そこで、内館牧子さんの『老害の人』(講談社)である。
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『環境をつくる』
「人は楽しいから笑うのではない、笑うから楽しくなるのだ」。これは、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズの言葉です。だから、笑う力を鍛えていくことで、毎日が楽しくなるのです。面白いから笑うのではなく、「形から入る」笑いでも十分に、健康に、そしてハッピーな気分になれます。
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「居場所」の多い社会によって、安心を感じられるのは誰なのか
2022年も、こども食堂の数は増加し、前年から1000カ所増えて7000カ所になりました。全国の中学校の数は約1万校で、年々、統廃合による減少が続いていますから、こども食堂が今のペースで増加した場合、2、3年後には、日本は中学校よりも、こども食堂の方が多い社会になります。
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