ちょっと軽く、ストレッチしてみましょう(特別編 冬の「熱中症」対策) 加瀬剛(スポーツトレーナー、佼成学園高アメフット部ヘッドトレーナー)
座ってできる血液循環運動
人間は汗や尿、呼気など日常生活で排出した水分を補うため、食事に含まれる水分とは別に、最低でも一日1.5リットルの水分を摂取する必要があります。ただ、体の構造上、全てを一度に吸収できるわけではないので、1時間おきにコップ1杯程度(150~200ミリリットル)の水分を摂取することを心がけてください。コーヒーや緑茶などのカフェインを多く含む飲料は利尿作用が強く、摂取量より排出量が多くなってしまうため注意してください。
冬の熱中症対策には、適度な水分補給とともに、血液循環を滞らせないことも大切です。ウオーキングなどの軽い運動が適宜できればいいのですが、寒い季節に外に出るのは大変だと思います。そこで、自宅でテレビを見ながらでも簡単にできる「血液循環の改善運動」を紹介します。
まず、いすや床に座ったまま、背筋をしっかりと伸ばしてください。その状態で歩く動作をします。いすに座っている場合は、腕を大きく振り、ももをしっかりと上げます。畳やフローリング、こたつに入りながらなど床に座っている状態では、足を真っすぐに伸ばし、いすの時と同様に腕を大きく振ってください。この時、足首は直角にし、かかとを床に付けたまま、膝を胸に引き付けるように足を動かします。
注意点としては、膝を外側に開かずに、真っすぐに保つことです。また、どちらの状態でも、普段の歩く速度と同じくらいの速さで行うように心がけてください。
運動する間隔としては、テレビCMごとに行うことをお勧めします。1回に数本のCMが流れることが多いですから、例えば2本分運動して次の2本分は休憩する、または1本ごとに運動と休憩を繰り返すなど、ご自身の体と相談しながら、無理のないように行ってみてください。
冬は寒さに加え、正月や新年会などで食事やお酒の量が増えて、体調管理が難しい時期でもあります。水分をしっかり取り、適度な運動を取り入れる体調管理を心がけ、健康な日々を過ごしましょう!
プロフィル
かせ・つよし 1968年、東京生まれ。獨協大学外国語学部英語学科、自然カイロプラクティック学院、米国ニューメキシコ大学アスレチックトレーナー学科、日本医学柔整鍼灸専門学校をそれぞれ卒業。現在、キネシオ接骨院(http://kinesio-sekotsu.com/)院長として患者の治療にあたるほか、キネシオテーピング療法の普及に尽くす。母校である佼成学園高校アメフット部「ロータス」のヘッドトレーナーとして、2016年からの同チーム全国大会3連覇に貢献した。著書に『キネシオテーピング・アスレチックテーピング併用テクニック』(スキージャーナル)、『勝つための最強体幹力メソッド 』(創藝社)。
ちょっと軽く、ストレッチしてみましょう(一覧)
『勝つための最強体幹力メソッド』(創藝社)が発刊
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