利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(20) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
「尊皇」の志は今に生かせるか?
明治維新で活躍する幕末の志士たちは、日本が植民地化される危険を察知して、専制的な幕府を打倒することを決意した。幕府に抑圧されていた天皇を尊崇し、その旗印のもとで新しい政治体制を作って国家の独立を守ろうとしたのである。当初は『尊皇攘夷』がスローガンとなっていたが、武力では西洋諸国にかなわないと分かり、「攘夷」をやめて「倒幕」へと目標を転換した。天皇に忠誠を尽くして勤めるという意味で、「勤皇」という言葉が用いられた。
TKWO――音楽とともにある人生♪ ファゴット・福井弘康さん Vol.3
中学2年生でファゴットとの運命的な出合いを果たした福井さんは、吹奏楽部の顧問との会話をきっかけに演奏家を志し、音楽大学に進学する。最終回では、東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の一員になるまでの道のり、そして、ファゴットに取り組む人たちに向けたメッセージを紹介する。
【詳報】お会式・一乗まつり 本会創立80周年を祝し、約7000人が勇壮な行進
立正佼成会創立80周年を迎えた平成30年次の「お会式・一乗まつり」が10月14日、本部施設周辺(東京・杉並区)で行われた。この日、早朝まで降り続いた雨は午前9時前に上がり、時折、雲の合間から青空がのぞく天候の中、本会発祥の地・修養道場から法輪閣駐車場までを練り歩く「一乗行進」には本部班、国内外の支教区、教会など40隊、約7000人が参加し、笛、鉦(かね)、太鼓のリズムに合わせ、万灯やマトイを中心に勇壮な行進が繰り広げられた。約2万5000人が沿道から声援を送った。
第二バチカン公会議を導き、諸宗教対話を開いたローマ教皇パウロ六世が聖人に (海外通信・バチカン支局)
ローマ教皇フランシスコは10月14日、バチカン広場で教皇パウロ六世(在位1963―78)をはじめ7人の福者の列聖式を司式した。イタリアや南米諸国を中心に、世界各国から約7万人の信徒が参加した。
唯仏与仏(18) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話
人を育てていくうえで大事なことは、私の経験からすると、その人の得意なところを見いだしてあげることだと思います。人はだれしも、より向上したい、人さまの役に立ちたいという「仏性(ぶっしょう)」をもっています。ですから、その発露を慈悲のまなざしで見ていけばいいのです。それが「はぐくむ」ということで、祖父や父が私にしてくれたのも、そういう慈しみの接し方だったのです。
「生誕地まつり」地元でPR エフエムとおかまちで市民に向け木下十日町教会長が見どころ紹介
立正佼成会の庭野日敬開祖の生誕地である新潟・十日町市で10月6、7の両日、「第42回生誕地まつり」が開催された。これに先立つ2日、十日町市のコミュニティー放送局「エフエムとおかまち」の番組に、木下悦男十日町教会長が出演、生誕地まつりの2日間の内容と「市中行進」に参加する各教会の、隊列の見どころを紹介した。番組名は「きらり~あの人この人」。平成18年2月の開局以来、地元で活躍する人物を取り上げてきた人気番組である。
北海道地震被害 本会一食平和基金が見舞金 岩壁支教区長が高橋知事に託す
北海道胆振(いぶり)東部地震による被害に対し、立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会は9月14日、北海道に見舞金として300万円を寄託することを決定した。10月9日、岩壁宏至北海道支教区長(札幌教会長)が札幌市にある北海道庁を訪れ、高橋はるみ知事に300万円(目録)を贈呈した。
WCRP/RfP日本委「フクシマコミュニティづくり支援PJ」第2期支援先発表
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会による「フクシマコミュニティづくり支援プロジェクト」の2018年度第2期支援先が9月26日に発表された。