寄稿(連載)

現代を見つめて(33) 鯨と共に生きるとは? 文・石井光太(作家)

鯨と共に生きるとは?

日本が国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退を決めた。これによって約三十年間も中断してきた商業捕鯨が再開されることになった。

続きを読む

この連載の記事一覧

利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(23) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

一年の計

一年の計は元旦にあり、というから、新春にそれを考えた人も多いだろう。昨年は4回にわたって明治維新について考えてきたので、その歴史を振り返りつつ今後の日本を考えてみよう。

続きを読む

この連載の記事一覧

おもかげを探して どんど晴れ(11) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

白いケーキと黒いケーキ

2018年を振り返ると、貧困や虐待に直面した現場が多くありました。

続きを読む

この連載の記事一覧

それでいいんだよ わたしも、あなたも(9) 文・小倉広(経営コンサルタント)

印鑑を傷だらけにした

「印鑑は自分自身です」

続きを読む

この連載の記事一覧

利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(22) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

明治からの公共的政治の系譜

前回に述べたように、公議・公論・公道という公共的政治の理念は、幕末に生まれて「五箇条の御誓文」にも現れ、明治憲法下における議会政治として限定的ながら実現した。専制政府との抗争を経て政党が台頭し、1924-32年には、衆議院の多数党が内閣を組織する「憲政の常道」として、立憲政友会と立憲民政党との二大政党による政権交代が行われるようになったのだ。

続きを読む

この連載の記事一覧

現代を見つめて(32) クリスマスの夜に 文・石井光太(作家)

クリスマスの夜に

十二月になると、私の住んでいる最寄り駅の前では、中高生たちが募金活動をする。五~十人くらいの制服姿の男女が、募金箱を持って「お願いしまーす」と声を合わせるのだ。

続きを読む

この連載の記事一覧

おもかげを探して どんど晴れ(10) 文・画 笹原留似子(おもかげ復元師)

天賦の才(質)に恵まれるとは

優れた人に出会うと、思わず「天賦(てんぷ)の才に恵まれている」という言葉が漏れることがあります。

続きを読む

この連載の記事一覧

それでいいんだよ わたしも、あなたも(8) 文・小倉広(経営コンサルタント)

冷たいんじゃない。その人なりの優しさなんだ

私の友人は悩んでいました。「おれは冷たい人間だ」と自分を責めていたのです。

続きを読む

この連載の記事一覧

現代を見つめて(31) 「単純明快」の落とし穴 文・石井光太(作家)

「単純明快」の落とし穴

愛媛県松山市を拠点とするご当地アイドルグループのメンバーOさんが自殺した。まだ、十六歳だった。

続きを読む

この連載の記事一覧

利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(21) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

明治維新における公共的政治の理念

宗教政策に関しては明治国家の失敗から学ばなければならないとすれば、政治体制についてはどうだろうか。左翼的な歴史観では、「戦前の政治は結局、軍国主義化と戦争に帰結する」から、主として批判の対象となるが、少なくとも志士たちには今でも学ぶべきところがある。

続きを読む

この連載の記事一覧