利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(5) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
宗教における対話の重要性(後編)
「キリストや仏陀(ブッダ)も対話によって教えを説いた」と言うと、仏陀だからこそ対機説法ができたのだと反論する人がいる。凡人たる私たちにはそれは無理だから、決まった内容を話すことしかできない、というのだ。
【ユニセフ教育専門官・大平健二さん】紛争下にあるイエメンの子どもたちに心身のケアと教育支援を
2015年3月から内戦が続くイエメンでは、政府側と反政府側との対立に加え、周辺国の軍事介入や武装勢力の横暴により、住宅や学校、病院などが破壊された。多数の民間人や子どもが犠牲となり、難民や国内避難民が発生している。また、国民の多くが食糧不足によって深刻な栄養不良に陥り、水道などのインフラが破壊され衛生状態も悪化。コレラの感染拡大に歯止めがかからない状態が続いている。14年11月から、国連児童基金(ユニセフ)イエメン事務所の教育専門官として、学校教育に関する支援活動を続けてきた大平健二さんに、イエメンの子どもたちの現状やユニセフの活動について聞いた。
LGBTの雇用と人権をテーマに、就職差別撤廃の集会が東京で
就職差別撤廃東京集会実行委員会は6月13日、東京・台東区の浅草公会堂で、『セクシャル・マイノリティの雇用と人権』と題する集会を開催した。行政機関や企業、労働組合などから650人が参加した。
開祖記念館公開講座 京都産業大学の吉澤教授が講演
開祖記念館の公開講座「出会いを語る」(全5回)の第3回が6月18日、立正佼成会浦和教会で開催され、京都産業大学文化学部の吉澤健吉教授が講演した。同講座は、庭野日敬開祖と縁のある宗教者や研究者を講師に招き、庭野開祖の顕彰を目的に実施される。埼玉支教区の会員約350人が参集した。
相手に真摯に向き合い「素直」な心で「聴く」大切さ 宮城県知事・村井嘉浩氏
今から25年前、政治家になろうと決意した私は、パナソニックの創業者である松下幸之助さんが開いた「松下政経塾」に入塾しました。私が入った時にはすでに松下さんは亡くなられていましたが、生前は開祖さまととても親しい間柄にありました。
佼成学園女子高ハンドボール部 都予選を制しインターハイ出場決定
5月7日から6月18日まで行われた「平成29年度東京都高等学校総合体育大会兼全日本高等学校選手権大会都予選」で佼成学園女子高校ハンドボール部が優勝し、7月に福島県などで行われる「平成29年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」への切符を手にした。インターハイへの出場は7年連続15回目となる。
地域の非営利団体に協力する「一食地域貢献プロジェクト」(8) NPO法人クレセール心の相談室(北教会が支援)
「先生、こんにちは!」「今日のおやつは何?」。東京・北区にあるJR赤羽駅から程近いビルの2階。発達障害などで療育が必要な児童や生徒を放課後に預かる通所施設「クレセール心の相談室」には、夕方になると、子供たちの元気な声が響きわたる。
スリランカ教会新道場入仏・落慶式 現地会員の布教伝道への思い実る
立正佼成会スリランカ教会の新道場が西部州ガンパハ県ワッタラ市フヌピティヤ地区に建設され、6月4日、庭野日鑛会長の名代として庭野光祥次代会長を迎えて入仏・落慶式が挙行された。式典には、宗教者や識者の来賓、会員ら375人が参集した。
庭野光祥次代会長 スリランカの上座部仏教指導者、平和活動家と懇談
立正佼成会スリランカ教会新道場の入仏・落慶式に際し、同国に滞在していた庭野光祥次代会長が6月5日午前、コロンボ県郊外にある上座部仏教の「ベランウィラ・ラジャマハ寺院」を訪問し、ベランウィラ・アヌナヤカ・テロ大僧正(スリ・ジャヤワルデナプラ大学学長)と面会した。午後には、昨年の第33回庭野平和賞(主催・庭野平和財団)の受賞団体である「和解と平和構築センター」(CPBR)の事務所を訪れ、共同設立者のディシャーニ・ジャヤウィーラ氏とジャヤンタ・セネヴィラトネ氏と懇談した。前日に行われた入仏・落慶式に、3人は、来賓として参加していた。
「親子で取り組むゆめポッケ」 スタート
立正佼成会の小学生、中学生が平和活動として取り組む「親子で取り組むゆめポッケ」のキャンペーンが6月1日からスタートした。世界では、紛争が続いている地域があり、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2015年末時点で、紛争や迫害から逃れ、故郷や家を追われた人は、世界で6530万人に上り、14年よりも580万人多い。さらに、その半数が18歳未満の子供だという。