「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(4) 文・黒古一夫(文芸評論家)

戦後社会、もう一つの原点

慶應義塾大学の文学部英文科を卒業し、東京に近い千葉・船橋で中学校の英語教師をしていた原民喜は、空襲の激しくなった東京周辺を離れ故郷の広島に帰郷して間もなく、テニアン島から飛び立ったエノラ・ゲイ号(B29戦略爆撃機)から投下された原爆によって、1945年8月6日午前8時15分、被爆する。

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【舞台女優・神田さち子さん】声なき声を伝える――中国残留婦人の生涯を演じ続けて

1931年の満州事変以降、農村開拓と軍事的役割を担うため、国策として27万人ともいわれる日本人が満州(中国東北部)へ渡った。その後、敗戦に伴う混乱の中、帰国がかなわず、生きるために現地の男性と結婚した「中国残留婦人」がいた。女優の神田さち子さんは、彼女たちの半生を描いたひとり芝居「帰ってきたおばあさん」を演じ続けて22年になる。舞台に込めた思いを聞いた。

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全日本吹奏楽コンクール参加者へ 東京佼成ウインドが課題曲コンサート

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)による「課題曲コンサート2018」が2月16日、東京・新宿区の東京オペラシティで開催された。チケットは完売し、約1600人が会場を埋めた。

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夢と探究心を大切に 練馬明社 宇宙飛行士・山崎直子氏と漫画家・松本零士氏迎え講演会

立正佼成会練馬教会が協力するNPO法人「練馬明るい社会づくりの会」による「山崎直子宇宙飛行士の講演会と松本零士トークショー」が2月18日、東京・練馬区にある富士見中学高等学校の山崎記念講堂で行われ、市民ら約500人が参加した。

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現代を見つめて(22) 平和への願いをつないで 文・石井光太(作家)

平和への願いをつないで

「ダークツーリズム」という言葉がある。戦争の跡地など、人類の負の遺産を巡る観光のことだ。

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大聖堂で涅槃会 釈尊の遺徳を偲び、報恩感謝を捧げる

釈尊の生涯を振り返るとともに、入滅時に説かれた「自灯明・法灯明」の意義をかみしめ、仏道精進を誓う「涅槃会(ねはんえ)」が2月15日、立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)はじめ全国各教会で行われた。

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第35回庭野平和賞が決定 レバノンのアディアン財団に

「第35回庭野平和賞」の受賞団体が、レバノンのNGO「アディアン財団」に決定した。公益財団法人「庭野平和財団」(庭野日鑛名誉会長、庭野浩士理事長)は2月19日、京都市内のホテルで記者発表会を開き、席上、庭野理事長が発表した。アディアン財団は、シリア内戦で傷ついた人々を支える和解構築プログラムの開発をはじめ、国内外で宗教対立を超えた和解と、健全な市民社会の構築に取り組んできた。贈呈式は5月9日、東京・港区の国際文化会館で行われ、受賞団体に賞状、顕彰メダル、賞金2000万円が贈られる。

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本会施設で被爆体験伝承講話 広島での被爆証言を受け継ぎ、戦争のない世界訴え

「被爆体験伝承講話(広島原爆)」が2月14日、東京・杉並区にある立正佼成会の第二団参会館で行われた。同講話は、翌15日に大聖堂で開催の「涅槃会(ねはんえ)」に参加する本会会員に向けた「前泊プログラム」の一環として企画された。当日は、会員約60人を前に、被爆体験伝承者でNPO法人「ヒロシマ宗教協力平和センター」(HRCP)理事の細光規江氏(54)が講話に立った。

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教皇パウロ六世が「年内、聖人に」

ローマ教皇フランシスコは2月15日、ローマ市内でカトリック・ローマ教区の聖職者と懇談した。席上、「最近では、教皇ヨハネ二十三世とヨハネ・パウロ二世の2人のローマ司教が『聖人』になっている」とした上で、「年内には、教皇パウロ六世が聖人になる」と述べた。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ フルート・前田綾子さん Vol.3

「私の人生はいつも誰かに導かれて、この道を歩んできました」。前田綾子さんはそう話す。3回目となる今回は、東日本大震災発生から1カ月後に被災地を訪ねた当時を振り返り、人々との関わりを通して感じた音楽の力について語る。

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