バチカンから見た世界(52) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

女性差別に抗議するカトリックのシスターたち

ローマ教皇フランシスコは、社会が発展しているにもかかわらず、男性優位のメンタリティーが今なお存続し、女性に対する暴力は収まることがないとの憂慮の念をたびたび表してきた。広告や娯楽業界では、女性が享楽的な対象物として扱われるなど、「女性の虐待が存在し、人身売買の被害や経済的利益の犠牲を被っている」との考えも示している。

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新宗連理事会 憲法平和学習や新生復興祈念集会などの実施を決定

新日本宗教団体連合会(新宗連)の第29期第6回理事会が3月7日、東京・渋谷区の妙智會教団本部で開催された。深田充啓・円応教教主(新宗連名誉会長)をはじめ、理事、オブザーバーら55人が参加。立正佼成会から庭野光祥次代会長(同理事)、川端健之理事長(同常務理事)、中村憲一郎常務理事(会計委員長)らが出席した。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ テナートロンボーン・今村岳志さん Vol.2

じゃんけんで負けたにもかかわらず、友達に譲ってもらったトロンボーン。花形といわれるトランペットに挑戦したものの、音が出せなかったことで“改心”した今村岳志さんは、トロンボーン奏者への道を歩み始めた。音楽大学(音大)への進学やプロ奏者を意識したきっかけ、TKWOとの出合いとは。

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気づきを楽しむ――タイの大地で深呼吸(13) 写真・文 浦崎雅代(翻訳家)

行としての翻訳――法を伝える楽しさ

翻訳家。これが今の私の肩書である。正確には「タイ仏教翻訳家、通訳」と自己紹介している。肩書というのは仮なるものだけれど、この世で生きていくのに必要なもの。3年前に大学教員の職を辞してから、この肩書を使うようになった。

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「時代」の声を伝えて――文学がとらえた80年(5) 文・黒古一夫(文芸評論家)

敗戦―占領

もう30年ほど前のことになる。大学の授業で「戦争文学」について取り上げた時のこと。1941(昭和16)年12月8日、日本がアメリカ・イギリスなどに宣戦布告して太平洋戦争が始まったことを告げ、1945年8月15日に、「ポツダム宣言」を受諾して満州事変(1931年)以来のアジア太平洋戦争(15年戦争)が終わったという話をすると、講義の最後で一人の学生が手を挙げ、「僕は、今日の授業で初めて日本がアメリカと戦争したことを知りました。それで、どちらの国が勝ったのでしょうか?」と質問されたことがある。

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創立80周年記念式典祝辞 カトリック長崎大司教・髙見三明師

もう半世紀前のこと、カトリックの聖職者を目指して福岡の大神学校に在学中、諸宗教について学んだのがきっかけで、東京に来た折、こちらの大聖堂を訪れたことがございます。仏教なのにお寺の様式ではなく、ヨーロッパのお城か、オペラ座のような建造物に興味をひかれました。実際、ご本尊と共にパイプオルガンが設置してあるのに大変驚きました。

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ロヒンギャ難民支援 物資調達から輸送、配布までを一括で行う国連WFPが現地報告会

国連世界食糧計画(国連WFP)による第1回メディアセミナー「ロヒンギャ難民支援の現場から――サプライ・チェーンから見る人道支援」が2月22日、国連大学(東京・渋谷区)で開催された。国連WFP日本事務所の濵井貢政府連携担当官が現地報告し、メディア関係者、国連職員ら15人が参加した。

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詳報 本会「創立80周年記念式典」 人を慈しみ、時代ひらく歩み重ね

立正佼成会の「創立80周年記念式典」が3月5日、東京・杉並区の大聖堂をはじめ全国の各教会で挙行された。大聖堂での式典には、会員約4000人が参集した。法話に立った庭野日鑛会長は、「仏教精神をひろめ、人を救い、世を立て直す」という庭野日敬開祖の本会創立の精神をかみしめるとともに、教団創立100年に向け、新たな心で布教伝道に取り組む重要性を説いた。式典の様子は国内外の教会・拠点にインターネットで同時中継された。

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創立80周年記念式典祝辞 第二百五十七世天台座主・森川宏映師

本日は立正佼成会さまにおかれましては、昭和13年3月5日に立教されてから80年という記念すべき日を迎えられましたことを、心からお祝い申し上げます。

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立正佼成会 庭野日鑛会長 2月の法話から

2月に行われた大聖堂での式典から、庭野日鑛会長の法話を抜粋してまとめました。(文責在編集部)

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