特集

絵が問う生きる意味――「無言館」で画学生たちの思いに触れる

長野県上田市の山中にたたずむ「無言館」。ここは、画家を志しながらも戦争で命を落とした若者の絵を集める美術館だ。出征の直前まで、愛する人の姿や故郷の風景を描き続けた画学生の絵は、現代の私たちに“生きること”の意味そのものを問いかける。無言館を訪れ、戦争と平和について自問自答した若手記者3人の手記と、窪島誠一郎館主の談話を紹介する。

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【特別インタビュー 第40回庭野平和賞受賞者 ラジャゴパールP.V.氏】 非暴力という希望へ踏み出す「徒歩行進」 互いの宗教を尊重し、課題解決の道を共に

「第40回庭野平和賞」を受賞したインドの平和活動家であるラジャゴパールP.V.氏。マハトマ・ガンディーの非暴力の精神を基に社会活動を展開し、貧しい人々の尊厳と権利を取り戻すため大規模な徒歩行進を先導してきた。4年ぶりに対面で開催された贈呈式出席のため来日したラジャゴパール氏に、公益財団法人・庭野平和財団の庭野浩士理事長がインタビューした。テーマは『非暴力という希望』。虐げられてきた人々と共に歩む中で見えた、平和を築く非暴力の可能性とは――。(文中敬称略)

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頼れる人、場所、心――青少年の居場所を考える

不登校や虐待など、子供たちを取り巻く問題が取り沙汰されて久しい。学校や家庭に安心できる居場所がなく、身近に悩みを相談できる大人もいない。そんな青少年を支援するための「居場所」づくりが課題となっている。今回の特集では、会員の体験と早稲田大学の阿比留久美教授の談話を紹介し、青少年から頼られる人となるため、地域の大人にできることを読者と共に考えたい。
(体験者の記事は、プライバシーに配慮し仮名とする)

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広まる国際布教――Spreading the Dharma Throughout the World

立正佼成会初の海外支部としてハワイ支部(現ハワイ教会)の発会式が行われたのは1959年のこと。その後現在に至るまで、サンガ(教えの仲間)の布教伝道によって教えの種が世界中にまかれ、現在海外には、18の国と地域に58拠点を構える。今回の特集では、自ら教えを求め、本会に巡り合った海外会員3人の「初随喜」(教えに出遇=であ=えた感動や喜び)を紹介する。(写真は全て、本人提供)

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一食啓発月間 アフリカへ毛布をおくる運動 日本の思いを届けた最終配付(後編)

2022年、最後のキャンペーンを終えた「アフリカへ毛布をおくる運動」(同運動推進委員会=JBAC=主催)。39年の歩みを締めくくるべく、ミッションチームの一行は3月17日、最後の毛布を配付するため、モザンビークに入国した。(前編はこちら)

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一食啓発月間 アフリカへ毛布をおくる運動 日本の思いを届けた最終配付(前編)

「一食(いちじき)を捧げる運動」(一食運動)を推進する「一食啓発月間」が今年も5月1日から実施されている。立正佼成会の各教会では活動を促進する学習会の実施や会員一人ひとりの運動の実践を通して、平和への祈りが深められている。

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人間釈尊に学ぶーー試行錯誤を重ねて生きる

約2500年前の4月8日に釈尊は降誕した。現世に生まれた“人間釈尊”が、老い、病を患う中で試行錯誤しながら布教に歩いた言行録が原始仏教聖典として残されている。そこで説かれた教えが現代に伝わり、私たちの人生の指針となっている。降誕会にちなみ、東洋大学名誉教授の森章司博士に聞いた、人間釈尊を象徴する逸話を談話と共に紹介する。

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本会一食平和基金運営委 「一食地域貢献プロジェクト経験交流会」開催と昨年度の各教会の取り組みから 

立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会の「一食地域貢献プロジェクト経験交流会」が3月18日、オンラインで開催された。同交流会は、すでに取り組んできた教会と新規参加の教会が成果や功徳、課題を共有し、学び合うもの。45教会の一食地域貢献プロジェクト推進委員ら103人が視聴を通じて参加した。

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ウクライナ侵攻1年――全国各教会の支援活動から

ウクライナへの侵攻から1年、いまだ戦争は収まらず、多くの命が危機にさらされている。戦火を逃れるため8000キロ以上離れた日本に避難してきたウクライナ人も少なくない。この間、全国の立正佼成会各教会は戦争の早期終結を願い、緊急募金や祈願供養など、さまざまな平和活動に取り組んできた。現在も、支援や平和への取り組みは各地で続けられている。その中から、仙台、文京の両教会、東京西支教区の活動を紹介する。

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「ユニセフ募金」「国連難民募金」「国連WFP募金」 3団体代表が本会の活動への願い語る

立正佼成会が青年部を中心に長年取り組んできた「一食(いちじき)ユニセフ募金」が、今年度から名称を「ユニセフ募金」に改められた。また、街頭募金の支援先に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連世界食糧計画(国連WFP)が加えられた。

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