特集
エネルギー転換を図るドイツの事例に学ぶ(2) 今後、求められる進路とは
『ドイツはどのようにして脱原発に舵(かじ)を切ったか』をテーマに2月27日、東京・渋谷区にある聖心女子大学ブリット記念ホールで行われたミュンヘン工科大学のミランダ・シュラーズ教授による来日講演会。当日は講演後に、トークセッションが行われた。同氏に加え、映画「六ヶ所村ラプソディー」「小さき声のカノン――選択する人々」の監督を務めた映像作家の鎌仲ひとみ氏、国際環境NGO「FoE Japan」事務局長の満田夏花氏が登壇し、ドイツや日本のエネルギー政策の現状や今後の展望について意見を交わした。今回は、トークセッションの模様を紹介する。
エネルギー転換を図るドイツの事例に学ぶ(1) 政府に「脱原発」を提言した倫理委員会のメンバーが講演
2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、「脱原発」に政策を転換したドイツ。当時、原発の廃止をメルケル首相に提言した「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」で委員を務めたミュンヘン工科大学のミランダ・シュラーズ教授が2月27日、東京・渋谷区の聖心女子大学ブリット記念ホールで講演した。
エッセー「いのちのつながり」 JT生命誌研究館・中村桂子館長
地球に生命が誕生して約40億年。多様な生物が、無数の結びつきの中で互いに支え合い、豊かないのちのハーモニーを奏で続けてきた。JT生命誌研究館館長の中村桂子さんは、生命の歴史と、人間を含む生物と自然との関係を長く研究し、「生命誌(Biohistory)」を提唱している。それぞれの生きものがもつ歴史性と多様な関係を示す中村さん考案の図と、「いのちのつながり」に関するエッセーを紹介する。一年の始まりに、自らにつながるいのちの神秘を考えてみては……。
国連100万ドル基金の調印式 川端理事長と中満代表がスピーチ 核廃絶署名に携わった会員の声
1983年に立正佼成会が国連に寄託し、軍縮・核廃絶に向けた取り組みに活用されてきた100万ドルの浄財が今後、軍縮教育に活用されることが、本会と国連の間で合意に達した。10月23日にニューヨークの国連本部で調印式が行われたイベントの席上、本会の川端健之理事長と中満泉・国連軍縮担当上級代表(国連事務次長)がスピーチに立った。その要旨を紹介する。
また、83年の第2回国連軍縮特別総会(SSDII)に向けて、本会はこの前年、「核兵器廃絶・軍縮2000万人署名運動」を実施。全国の会員が街頭や学校、職場などで協力を呼び掛けた。本会が加盟する新日本宗教団体連合会(新宗連)と合わせて、約3700万人の署名を集め、国連に提出された。その後、同総会で庭野日敬開祖が演説し、国連への100万ドルの拠出につながっていく。82年当時、署名運動に携わった会員に当時の思いを聞いた。