『現代社会とパラダイムの転換』テーマに 庭野平和財団がGNHシンポジウム

庭野平和財団が主催する「第9回GNH(国民総幸福)シンポジウム」が10月18日、東京・中野区の中野サンプラザで行われた。テーマは、『現代社会とパラダイムの転換――私たちはどこへ向かおうとしているのか』。市民ら35人が参加した。

GNHとは、仏教国であるブータンが打ち出した開発の理念。経済発展の指標ではなく、人々の幸福の量によって国の発展の度合いを測る考え方だ。持続可能な社会経済の発達や伝統文化の保存、環境保護などを指標の柱とする。

同財団はこれまで、GNHを広く示し、社会の発展のあり方について考えていくため、専門家を招いたシンポジウムや現地学習会を実施してきた。今回のシンポジウムでは、哲学者で、NPO法人「森づくりフォーラム」代表理事の内山節氏による基調発題に続き、NPO法人「島の風」代表の納戸義彦氏、地域おこし団体「わかとち未来会議」代表の細金剛氏が、それぞれ報告を行った。

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