特集

“弱さ”と共に生きる――南直哉氏、小澤竹俊氏による問題提起と提言

現代社会は、家庭や仕事などで直面するさまざまな苦しみを他者と分かち合うことが難しく、孤独や生きづらさを感じやすいといわれる。厚生労働省が2017年に行った「患者調査」によると、15年前と比べ、「神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害」の外来患者数は約1.7倍と顕著に増加している。

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対談・フィリピン残留日本人二世を支えて 石川義久在ダバオ日本国総領事、猪俣典弘PNLSC代表理事

戦前、フィリピンには多くの日本人が移住し、現地の人々と共に生きていた。しかし太平洋戦争で激戦地となり、戦後に多くの日系二世が現地に取り残された。彼らは、反日感情による差別や迫害を受けた上、日本人としても認められず今も無国籍状態のまま生きている。平均年齢が83歳になるフィリピン残留日本人二世の日本国籍回復をサポートする石川義久在ダバオ日本国総領事と、NPO法人フィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)の猪俣典弘代表理事に、対談を通して取り組みに懸ける思いや今後の支援などを聞いた。(本文敬称略)

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佼成病院 事業譲渡にあたって

昭和27年8月10日に開設され、70年以上にわたり会員や地域住民の健康を支えてきた「立正佼成会附属佼成病院」(東京・杉並区)が、今年4月より「杏林大学医学部付属杉並病院」として新たなスタートを切る。本会から学校法人杏林学園への事業譲渡にあたり、佼成病院としての沿革を振り返るとともに、本会の熊野隆規理事長と、同病院の市村正一院長の談話を紹介する。

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今なお続く「戦後」を生きる――失われた国籍と絆の回復へ 「忘れられた日本人」たちの願い(動画あり)

1941年から45年まで続いた太平洋戦争で、国土の全てが日米の激戦地となったフィリピン。反日感情が高まるこの地に、終戦後、日本人の父親と生き別れたり、孤児となったりした日系二世たちが多く取り残された。彼らは、「人殺しのハポン(日本人)」の子どもとして、フィリピン人の激しい憎悪を一身に浴びて生きてきた。彼らは今も日本国籍を回復できず、無国籍状態にある人も多い。終わらない戦後を生きる残留日本人二世の様子を、彼らの就籍をサポートするNPO法人フィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)の取り組みと共に伝える。

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核兵器禁止条約の第2回締約国会議を傍聴して 神谷昌道ACRPシニアアドバイザーに聞く

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は昨年11月27日から12月1日まで、米・ニューヨークの国連本部で開催された核兵器禁止条約(TPNW)の第2回締約国会議に、「ストップ! 核依存タスクフォース」メンバーで、アジア宗教者平和会議(ACRP)シニアアドバイザーの神谷昌道氏を派遣した。神谷氏に会議を傍聴した所感を聞いた。

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お正月料理のイロハ ~おせちとお雑煮の由来~

おせち料理

日本の正月といえば、「おせち料理」。その起源は弥生時代にまで遡(さかのぼ)り、平安時代に宮中で季節の変わり目ごとに祝い事を行った五節会(ごせちえ)に由来します。その後、江戸時代に庶民に広まったことで、新年を祝うための料理を「おせち」と呼ぶようになったといわれています。

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人と人とのつながりが「いざ」という時、いのちを守る――信仰活動と防災力

立正佼成会では創立以来、基本信行の一つとして、人との出会いを機縁にして教えを学ぶ「手どり」修行を大切にしてきた。相手の生活状況や家族構成などを踏まえながら関係を構築していく「手どり」は、信仰活動だけでなく、“いざ”という時、安否確認や物資支援といった生命を守る「防災力」になる。地震、台風、噴火など、いつ起きるか分からない自然災害で、水や食料などの備蓄以上に不可欠なのが人とのつながりだ。緊急時の助け合い「共助」を念頭に置き、普段から総手どりに取り組む2教会の事例と識者の談話を併せて紹介する。

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5年ぶりの「生誕地まつり」 秋空の「市中行進」で満面の笑みが咲き誇る(動画あり)

「第47回生誕地まつり」(主催・生誕地まつり実行委員会)が10月7、8の両日、庭野日敬開祖生誕の地である新潟・十日町市で開催された。台風と新型コロナウイルスの感染拡大による中止を経て5年ぶりの実施となり、2日間で市民や会員ら延べ3323人が集った。立正佼成会本部から庭野日鑛会長の名代として庭野皓司氏が出席したほか、國富敬二理事長はじめ多くの教団役職者が参加。「市中行進」では参加者に声援を送った。

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絵が問う生きる意味――「無言館」で画学生たちの思いに触れる

長野県上田市の山中にたたずむ「無言館」。ここは、画家を志しながらも戦争で命を落とした若者の絵を集める美術館だ。出征の直前まで、愛する人の姿や故郷の風景を描き続けた画学生の絵は、現代の私たちに“生きること”の意味そのものを問いかける。無言館を訪れ、戦争と平和について自問自答した若手記者3人の手記と、窪島誠一郎館主の談話を紹介する。

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【特別インタビュー 第40回庭野平和賞受賞者 ラジャゴパールP.V.氏】 非暴力という希望へ踏み出す「徒歩行進」 互いの宗教を尊重し、課題解決の道を共に

「第40回庭野平和賞」を受賞したインドの平和活動家であるラジャゴパールP.V.氏。マハトマ・ガンディーの非暴力の精神を基に社会活動を展開し、貧しい人々の尊厳と権利を取り戻すため大規模な徒歩行進を先導してきた。4年ぶりに対面で開催された贈呈式出席のため来日したラジャゴパール氏に、公益財団法人・庭野平和財団の庭野浩士理事長がインタビューした。テーマは『非暴力という希望』。虐げられてきた人々と共に歩む中で見えた、平和を築く非暴力の可能性とは――。(文中敬称略)

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