現代を見つめて
現代を見つめて(20) 希望のクリスマス 人々の祈り 文・石井光太(作家)
希望のクリスマス 人々の祈り
クリスマスが近づくと、十二月の街に温かさを感じるようになる。
二十代の頃、私はもっぱら海外ルポの取材で年末年始を開発途上国で過ごすことが多かった。クリスマスにホテルに閉じこもっているのも何なので、夜になると一人で外を散歩したものだ。
現代を見つめて(17) 「想定外」な行動の奥に 文・石井光太(作家)
「想定外」な行動の奥に
日本の火災における死亡者は年間千人ほど。そのうちの七割が、六十五歳以上の高齢者である。
どの自治体も一人暮らしの高齢者への見守りに力を入れている。孤独死だけでなく、火災が起きた場合、近隣住民にまで被害が出るためだ。
現代を見つめて(13) 愛する我が子を自らの手で… 文・石井光太(作家)
愛する我が子を自らの手で…
「私は子供を愛していました。でも、殺してしまいました」
日本全国の児童相談所に寄せられる相談件数は去年十万件を超えた。日本小児科学会は、一日一人くらいの割合で子供が親に殺されていると推測している。