講演録

Withコロナを生きぬく慈しみの実践 NPO法人「抱樸」理事長・日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会牧師 奥田知志氏

新型コロナウイルスの国内の感染者数は、今年1月23日の時点で累計約36万人、死者は5000人を超えています。また、感染症拡大の影響による失業者は8万人に上ります。さらに、この十数年、減り続けてきた国内の自殺者数が昨年、増加に転じました。これもコロナ禍の影響と思われます。特に昨年10月の自殺者は前年比で4割増えており、深刻な状態です。

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笑い(ダジャレ)で閉塞感を打ち破る! ビジネスユーモア研究家・川堀泰史氏

経営者にとって「職場のコミュニケーション」は大きな課題です。これを「笑い」で解決しようと、体験に基づく方法を打ち出してきました。

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少年院で過ごす少年たちの心のともしびに 認定NPO法人「ロージーベル」理事長・大沼えり子氏

2001年、保護司を委嘱され、少年院を参観した時のことです。在院する少年たちの7割以上が親から虐待を受け、また2割以上の家庭が崩壊しているという現実を知りました。彼らは本来、素朴な子供たちばかりです。家庭環境に恵まれず、心に抱いてきたつらさや寂しさを非行という形で表し、「SOS」を発してきたのです。

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皆で支え合い築き上げていく 希望とは「家」のようなもの 東京大学教授・玄田有史氏

ある時、言葉の関連性を調べる研究をしている方と出会いました。その方に、明治時代から続く日本最古の日刊紙「毎日新聞(当時・東京日日新聞)」の内容を全て取り込んであるコンピューターで「希望」と縁の深い言葉を調べてもらったところ、一番最初に出てきたのは、「水俣」という言葉でした。

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亡くなった多くのみ霊を忘れない 被爆体験証言者・岸田州代氏

1945年8月6日、原爆が落とされ、私は、被爆しました。これから、私がその時に見たこと、それから、私の夫の被爆体験をお話しします。

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「全ての人の幸せ」目指し、互いに精進を 日蓮宗管長・菅野日彰師

私は12歳で出家し、その後に故郷の北海道から東京に出てまいりました。そして、池上本門寺の第八十世貫首・金子日威猊下(げいか)にお仕えを致しました。その仏縁で、庭野日敬開祖さまにも数回ですが、お目にかからせて頂いたことがございます。お話をするような機会はありませんでしたが、お姿を通して人を導く大きな力と申しましょうか、その教化力にいたく感動しましたことを、今でも忘れることができません。

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人と人が出会ってこそ苦や悲しみが癒やされる 法隆寺管長・大野玄妙師

慈悲は「慈しみ」と「悲しみ」という言葉でできていますが、どういう意味だと思われますか。この言葉には、「悲しみが分かって初めて、人を慈しむことができる」という深い意味が込められています。茨城の皆さんは東日本大震災の時、大変な思いをされたと思います。体験者にしか分からない心情も多々おありでしょう。

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カンボジアの農村を支えて JVCカンボジア代表・大村真理子氏

カンボジアでは現在、フン・セン首相の主導の下、外国資本を積極的に呼び込んでいます。その結果、中国や日本などの外国籍企業の活発な経済活動によって発展を遂げています。

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沖縄県うるま市の中高生がつくる奇跡の舞台~肝高の阿麻和利~ 演出家・平田大一氏

地域に根付く物語に光を当て、舞台を通して中高生の育成を図る。それが私の仕事です。沖縄県うるま市で「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」という現代版組踊(くみおどり)を地域の中高生と共に18年間演じています。

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かけがえのない平和、若い人たちに守り続けてもらいたい 被爆体験証言者・蜂須賀智子氏

思い出したくないと願ってみても、夏が近づいてくると、8月6日の惨状がよみがえってしまい、つらい日々を過ごします。

私は女学校2年生、14才でした。あの頃は、日本全体が、戦争に勝つことが一番大切という雰囲気になっていました。女学生といっても、学校で勉強することはできませんでした。学徒勤労動員といって、中学生も女学生もお国のために働いていました。私も、軍需工場に学徒動員されていました。工場では、1階で工員さんが大きな機械で作った部品を2階に上げ、それを私たち学徒がやすりできれいに磨く作業をしていました。

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