バチカンから見た世界(103) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)
教皇のイラク訪問を前に
ローマ教皇フランシスコは、3月5日から8日までイラクを訪問する。70人ほどの国際記者がバチカンで新型コロナウイルスワクチンの接種を受け、随行する。2人の日本人記者も含まれている。滞在中、イスラーム・シーア派の最高指導者であるアヤトラ・アリ・シスタニ師と懇談する予定になっている。国内だけでなく、湾岸諸国のシーア派ムスリム(イスラーム教徒)から敬慕されている宗教指導者だ。
心ひとつに――東日本大震災から10年 石森利江子石巻教会長に聞く
毎月11日に被災地で慰霊供養を厳修 亡き人との絆を大切にする祈りの深さ
私が石巻教会に赴任した2016年末は、まだ仮設住宅に身を寄せている方もいらっしゃり、転居先が分からない方も少なくありませんでした。生活が不安定な状況の方が多い中、サンガ(教えの仲間)が一丸となって明るく前向きに精進されている姿が強く印象に残っています。
唯仏与仏(67) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話
私たちの心は、目の前のできごとによって常に一喜一憂します。出会う相手という「縁」によって、素直に「仏心」を出せることもあれば、地獄のような心になってしまうこともあります。