幸せをむすぶ「こども食堂」(3) 文・湯浅誠(NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長)

人との関わりから生まれる“一生ものの言葉”

前回、「コロッケ事件」や「雪の日事件」といったエピソードを通じて、こども食堂が貧困家庭の子に対処している様子をお伝えしました。それは「支援」「対策」と聞いて私たちがイメージするものとは違うけれども、たしかに「支援」「対策」になっている、と言えます。

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WCRP日本委「第35回理事会」 第9回ACRP大会はオンライン実施に

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「第35回理事会」が3月9日、京都市国際交流会館で行われた。植松誠理事長(日本聖公会主教)をはじめ理事21人が参加(オンラインでの参加者含む)。立正佼成会から同日本委理事の國富敬二理事長、中村憲一郎参務(京都教会長)が出席した。

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WCRP日本委「平和大学講座」 一人ひとりが社会の中で「つながりあう“いのち”」自覚し、慈しみの行動を

『つながりあう“いのち”とその未来のために――女性宗教者に期待するもの』をテーマに、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「平和大学講座」が3月9日、オンラインで行われた。加盟教団の信徒ら125人が視聴した。

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庭野会長、光祥次代会長 フォコラーレ運動のボーチェ前会長にメッセージ 諸宗教対話への尽力に敬意表す

フォコラーレ運動(カトリックの在家運動体、本部・ローマ)の会長を今年1月まで2期12年務めたマリア・ボーチェ師(83)に、立正佼成会の庭野日鑛会長、庭野光祥次代会長が3月5日、それぞれメッセージを送り、これまでの本会との交流に謝意を表した。その書簡は、水藻克年本会ローマセンター長から同運動の諸宗教対話センターを通じてボーチェ師に届けられた。

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東北支教区5教会の青年部員が、オンラインで復興祈願供養

「10年経っても忘れない」――この願いのもと、東北支教区の5教会(仙台・石巻・原町・平・磐城)の青年部員が企画した「東日本大震災から10年 犠牲者慰霊並びに復興祈願供養~繋がろう、繋げよう、未来へ~」式典が3月11日夜、オンラインで開催された。式典の動画が、インターネットで全国の会員にライブ配信(限定公開)された。

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ミャンマーの修道女と思いを一にする教皇(海外通信・バチカン支局)

ミャンマー国軍のクーデターに抗議するデモ参加に厳しい弾圧が続く北部カチン州ミッチーナで3月8日、一人のカトリックの修道女が武装した警官たちの前でひざまずき、市民に発砲しないように嘆願した。その一連の様子が各国メディアを通して世界に報じられた。

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共生へ――現代に伝える神道のこころ(1) 写真・文 藤本頼生(國學院大學神道文化学部准教授)

神道への理解は、多様性を許容し合う社会で大切な考え方の一つに

「神道と福祉との関係性を一緒に研究してみないか」という恩師からの何げない一言がきっかけとなり、神道の学問研究を志すようになってから、はや二十四年を経た。小生は現在、全国に二校しかない神道系大学の一つである國學院大學の教員を務めているが、神道は学べば学ぶほどに未知のことが多く、まだまだ自身の勉強不足は否めない。さらなる研究の深化を求めて、各地の神社や祭礼に足を運び、種々の史料や書籍、学術論文などと苦闘、煩悶(はんもん)する日々を過ごしている。

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バチカンから見た世界(105) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

人類救済の歴史の出発点である古代都市ウルから友愛を説く教皇

ローマ教皇フランシスコは3月5日から8日まで、イラクを訪問した。5日午前にはバグダッドにある大統領官邸にバルハム・サリフ大統領を表敬訪問し、その後、会見に臨み、大統領、政府関係者、諸宗教指導者、市民の代表、各国の駐イラク大使を前にスピーチした。

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心ひとつに――東日本大震災から10年 髙橋秀典平教会長に聞く

懸命に生きてこられた福島の人々 大切な人へ真心を込めて祈り捧ぐ

平教会は全8支部で1市2町を包括しています。東日本大震災では、3支部が大津波により大きな被害を受けました。中でも、東京電力福島第一原子力発電所から20キロ圏内にある楢葉(ならは)支部の会員たちは、原子炉建屋の爆発事故により、先の見えない避難生活を余儀なくされました。

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唯仏与仏(69) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

大乗仏教では「煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)」という考え方で、「煩悩」があるから「菩提」を求め、救いの世界、悟りの境界に達することができる、と教えています。

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