立正佼成会の2019年

2月、「天皇陛下御在位三十年記念式典」(政府主催)が行われ、元号が平成から令和に改元された後の11月には天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」が開かれ、代表委員を務める庭野日鑛会長が出席した。また、国内では、台風や大雨による災害が各地で発生し、各支教区、教会で支援活動が展開された。このほか、本会は平和実現に向けた諸宗教間対話・協力活動に尽力。8月にはドイツ・リンダウで世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)の第10回世界大会が開かれ、庭野会長、庭野光祥次代会長が出席し、全会員が大会の成就を祈願した。

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“ヒバクシャ”の記憶を継承せよ――ローマ教皇フランシスコの平和メッセージ(海外通信・バチカン支局)

カトリック教会は毎年1月1日を「世界平和祈願日」(日本では「世界平和の日」)とし、世界各地で祈りが捧げられる。バチカン記者室は12月12日、2020年の「世界平和祈願日」に向け、『希望の道程としての平和――対話、和解、環境改心』をテーマとするローマ教皇フランシスコのメッセージを公表した。

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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(34) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

政治における正見・正思

「桜を見る会」をめぐって首相の公私混同をはじめ次々と腐敗が明らかになり、日本政治の頽落(たいらく)が露呈しつつある。もっとも報道各社によると、内閣支持率は落ちてきているものの、まだ不支持率を上回っている。この理由は何だろうか。

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心の悠遠――現代社会と瞑想(9) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

死は命の流れの通過点

私の祖父、故・松原泰道は102歳で遷化するまで、「生涯現役、臨終定年」をモットーに一生を布教一本に貫き、毎日、全国を駆け巡っていた。祖父の遺詩に、「私が死ぬ今日の日は 私が彼土(ひど)でする説法の第一日です」というものがある。「彼土」とは、あの世のこと。「私が死ぬその日は、あの世での私の説法の初日だ」という意味である。実は、私が祖父から聞いた直接の遺言はこれと二文字異なっているものもある。それは、「私が死ぬ今日の日は 私が地獄でする説法の第一日です」というものだ。

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立正佼成会 庭野日鑛会長 11月の法話から

11月に大聖堂で行われた式典から、庭野日鑛会長の法話を抜粋してまとめました。(文責在編集部)

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弱小チームから常勝軍団へ~佼成学園高校アメリカンフットボール部「ロータス」クリスマスボウル3連覇の軌跡~(9) 【特別インタビュー】 文・相沢光一(スポーツライター)

高校アメリカンフットボール日本一決定戦『クリスマスボウル』が12月22日、横浜スタジアムで行われる。第50回を迎える節目の大会であるとともに、佼成学園高校「ロータス」にとっては4連覇へのチャレンジとなる重要な試合だ。しかも対戦相手は昨年、ロータスが大逆転で下した立命館宇治高校(関西代表校)。雪辱を期して並々ならぬ闘志でぶつかってくるに違いない。この“大一番”を、小林孝至監督はどんな心構えで戦おうとしているのか。話をうかがった。(聞き手・相沢光一)

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バチカンから見た世界(89) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

教皇が訪日に託した思い(3)――声なき貧しい人々と地球環境を代弁し核兵器廃絶訴え

ローマ教皇フランシスコは訪日中の11月24日、長崎と広島から、核エネルギーの軍事利用が「倫理に反している」ことを訴えた。

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善隣教の力久隆積聖主が帰幽 庭野会長が告別式に参列

善隣教(本庁=福岡・筑紫野市)の力久隆積聖主が12月2日に帰幽された。76歳だった。善隣葬御帰幽祭(告別式)が6日、正子夫人を喪主に同本庁聖堂で執り行われ、信徒を中心に宗教、政治、経済など各界の関係者が参列。立正佼成会から庭野日鑛会長をはじめ、泉田和市郎北九州支教区長(福岡教会長)、同支教区の教会長らが出席し、追悼の誠を捧げた。

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釈尊が悟りを開いた意義をかみしめる「成道会」 菩薩行実践の誓い新たに

釈尊が悟りを開いた意義をかみしめ、報恩感謝の心でさらなる菩薩行の実践を誓う「成道会」が12月8日、立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)はじめ各教会で挙行された。大聖堂には会員約3500人が参集。法話に立った庭野日鑛会長は、誰もが精進することで悟りを得られると示し、全ての人、物と自分とは一つなのだという「自他一体」の心で繰り返し菩薩行に励む大切さを説いた。

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第56回佼成雅楽会公演 芝祐靖氏作曲の「玉庭筵」を演奏

「第56回佼成雅楽会公演」が12月8日、立正佼成会の法輪閣大ホール(東京・杉並区)で行われ、会員、市民約300人が来場した。当日は、「壹越調音取(いちこつちょうのねとり)」「武徳楽」「迦陵頻(かりょうびん)」など管絃、舞楽7曲を披露。この中で今年7月に逝去した芝祐靖氏作曲の「玉庭筵(ぎょくていえん)」が演奏された。

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