唯仏与仏(44) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話
秋に実る米も木の実も、自分にそなわる力だけで実るのではなく、太陽の光や大気の作用、地中からの養分や水分などの助けがあって成熟するのです。私たちの信仰も、それと同じです。教会道場に通い、法座に加わり、同信の人びとの精進(しょうじん)ぶりに刺激されて、その体験のすばらしさに励まされるなかで、「よし、私も」という意欲が湧いてくるのです。
利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(27) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)
令和の意味とその理想を実現する道
今月になって、新しい年号の考案者と目されていた国文学者の中西進氏が「文藝春秋」に寄稿して、事実上それを認め、令和を「『麗しき平和をもつ日本』という意味だ」と解説し、「麗しく品格を持ち、価値をおのずから万国に認められる日本になってほしいという願いが込められている」と述べたという(朝日新聞5月10日付)。そうしてみると、政権の思惑を超えて人々がこの年号を用いるために先月に私が書いた「令和」の意味は、考案者の思いそのものだったということになる。
庭野平和賞受賞者のレデラック博士が来会
「第36回庭野平和賞」を受賞した米国ノートルダム大学名誉教授のジョン・ポール・レデラック博士(64)が5月10日、東京・杉並区の立正佼成会本部を訪れた。庭野平和賞委員会のフラミニア・ジョバネッリ委員(バチカン「人間開発のための部署」次官)が同行した。
TKWO――音楽とともにある人生♪ トランペット・奥山泰三さん Vol.3
世界の吹奏楽界の巨匠であったフレデリック・フェネルさんとの出会いを通じて、奥山泰三さんのトランペット奏者としてのプロ意識は培われてきた。演奏する上での心得や指導者としての顔、日本の吹奏楽界への貢献も視野に入れた演奏活動などを紹介する。
イスラームのラマダン、仏教のベサク祭に向けて バチカンがメッセージ(海外通信・バチカン支局)
バチカン諸宗教対話評議会は5月10日、イスラームのラマダン(断食月、今年は5月5日~6月4日)を迎え、世界のムスリム(イスラーム教徒)に向けたメッセージを発表し、誰もが平等に享受されるべき「普遍的な友愛が促進されること」を願った。
第36回庭野平和賞贈呈式 受賞者のジョン・ポール・レデラック博士が記念講演
公益財団法人・庭野平和財団による「第36回庭野平和賞」贈呈式が5月8日、東京・港区の国際文化会館で行われた。受賞者は、米国ノートルダム大学名誉教授のジョン・ポール・レデラック博士(64)。絶対平和主義を伝統に持つメノナイト(キリスト教再洗礼派の一つ)の信仰を基に「紛争変革」(紛争変容)の理論を提唱し、世界の紛争地で調停や和解、平和構築に取り組んできた。贈呈式では、宗教者や識者約150人が見守る中、庭野日鑛名誉会長から賞状が手渡された。