唯仏与仏(44) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

秋に実る米も木の実も、自分にそなわる力だけで実るのではなく、太陽の光や大気の作用、地中からの養分や水分などの助けがあって成熟するのです。私たちの信仰も、それと同じです。教会道場に通い、法座に加わり、同信の人びとの精進(しょうじん)ぶりに刺激されて、その体験のすばらしさに励まされるなかで、「よし、私も」という意欲が湧いてくるのです。

実際、会員さんたちの変わり方を見ていますと、最初に法座に来られたときは少しさびしげな顔をしていますが、二度、三度と法座に参加するうちにだんだん明るい顔になってきます。それは、法座で学ぶことによって、教えを身に実践できるようになったからです。

(『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書259ページから)

※『庭野日敬平成法話集1 菩提の萌を発さしむ』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b358914.html