庭野平和賞受賞者のレデラック博士が来会

「第36回庭野平和賞」を受賞した米国ノートルダム大学名誉教授のジョン・ポール・レデラック博士(64)が5月10日、東京・杉並区の立正佼成会本部を訪れた。庭野平和賞委員会のフラミニア・ジョバネッリ委員(バチカン「人間開発のための部署」次官)が同行した。

大聖堂での「脇祖さまご命日」式典の席上、レデラック博士は、参集者約1200人を前にスピーチに立った。

ジョン・ポール・レデラック博士

40年以上にわたり、紛争の調停、平和構築に取り組んできた博士は、メノナイトの伝統を通して、「信仰とは、言葉よりも奉仕や慈悲、そして愛を実践する生き方を選択すること」と学んできたと説明。「自分たちを傷つけようとする人を含めた他者に対し、私たちがどう向き合い、手を差し伸べるかに、人類に対する神の愛が最も明確に表れる」との信仰観を披歴した。その上で、自身が紛争に対して、他者を裁くのではなく、皆で共に課題と向き合い、暴力に変わる改善の方法を探すようになったのは、メノナイトの伝統にある深い願いに導かれたからであると述べた。

式典終了後、一行は開祖記念館を見学した。

【レデラック博士らによるワークショップ開催】