TKWO――音楽とともにある人生♪ トランペット・本間千也さん Vol.3

練習と、生活を支えるためのアルバイトに日々を費やした学生時代を経てプロの道に進み、2009年に東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)に入団した本間千也さん。現在は、楽団員としての演奏に加え、学生への指導、ミュージカルでの演奏に携わるなど多彩な音楽活動を繰り広げている。今回は、自身の経験を基に、吹奏楽に取り組む学生たちにアドバイスを送ってもらった。

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【ルポ】苦難乗り越える人々の力に 一食研修ツアーでスリランカ紛争帰還民支援事業視察

立正佼成会による一食(いちじき)研修ツアー「スリランカ紛争帰還民支援事業」が7月31日から8月6日まで実施され、本会会員ら12人がスリランカを訪問した。同国は26年間に及ぶ内戦により甚大な被害を受けた。本会一食平和基金は、パートナー団体であるNPO法人「JEN」(ジェン)を通じて、2009年から北部地域で帰還民支援を開始した。内戦の終結から8年。人々の生活状況や事業の現状を、ツアーの内容とともに紹介する。

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秋雨の五線譜

自然の造形にはいつもハッとさせられる。コスモスの茎についた雨粒が音符のように思えて、どこからかフルートの音色が聞こえてきそうだ。美しい自然に出会うたびに自分が一つ豊かになったようでうれしい。一期一会の出会いに感謝。

実りの秋

およそ3000年も前から米作りが行われてきたという。脈々と受け継がれてきた米作りは日本の歴史であり、魂でもある。9月生まれの私は、実りの秋を迎え稲穂の香りが辺り一面に漂う頃になると、故郷の優しさに包まれたようで訳もなくうれしさがこみ上げてくる。黄金色に輝く田舎の風景は、日本人の魂のルーツ。

そばの花咲く

30年ほど前、平国盛一行が落ち延びたとされる東祖谷(徳島・三好市)の民家でそば粥(がゆ)をごちそうになった。その味は素朴で、深い歴史の味わいがした。その後、ご主人の勧めで村はずれのお堂に祀(まつ)られた平家の赤旗を見た。色褪(あ)せた赤い旗は一族がたどった悲哀の色のような気がした。裏磐梯の、朝露の光に輝く純朴な白い花を見ると、あの日の記憶とともに歴史の無常が思い浮かぶ。