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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(90)最終回 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

四十九日と死後の審判

四十九日は故人を偲(しの)びつつ、その冥福を祈る期間である。宗教的発想ではたいてい、この世を超えた超越的世界があり、死者の魂は現世からその世界へと移行すると考えられている。日本の仏教や民間信仰では、この期間に死者たちは「中有(ちゅうう、中陰ともいう)」という状態にあり、冥土の旅をしていて、「十王」という10人の裁判官の審判を受けるとされている。“初七日”後の最初の裁判から始まって、七日ごとに七回裁判があり、14日目に三途(さんず)の川を渡る。その後、35日目には閻魔(えんま)大王の裁判があり、“四十九日”に最後の裁判が行われて、生前の行いに応じて極楽や地獄に行くとされている。いわゆる成仏のためのものだ。この成仏のために法要や供養、祈りに意味があるとされており、だからこそ、この期間は死者のための集中的な祈りの期間でもある。※第68回:葬儀における宗教的意味

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立正佼成会 庭野日鑛会長 8月の法話から

8月に大聖堂で行われた式典から、庭野日鑛会長の法話を抜粋しました。(文責在編集部)

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「脇祖さま報恩会」庭野会長が法話 日々新たに学び続ける(動画あり)

庭野日敬開祖と共に立正佼成会を創立し、副会長として本会の発展を支えた長沼妙佼脇祖。その祥月命日にあたる9月10日、「脇祖さま報恩会」が大聖堂(東京・杉並区)はじめ全国各教会で行われ、長沼脇祖の遺徳を偲(しの)び、報恩感謝の誠を捧げた。大聖堂では会員約1400人を前に、庭野日鑛会長が法話を述べた。

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WCRP日本委「第49回理事会」 「平和のためのAI倫理」国際会合などを報告

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「第49回理事会」が9月10日、京都市の龍谷大学大宮キャンパスで開催された。戸松義晴理事長(浄土宗心光院住職)はじめ理事19人が出席(オンライン参加者含む)。立正佼成会から、同日本委理事の庭野光祥次代会長、和田惠久巳総務部長、國富敬二徳島教会長が参加した。

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人類に奉仕するために諸宗教間の調和を構築――教皇(海外通信・バチカン支局)

インドネシアを訪問していたローマ教皇フランシスコは9月5日、ジャカルタのカトリック大司教座聖堂と東南アジア最大のモスク(イスラームの礼拝所)「イスティクラル」を地下道で結ぶ「友愛通路」を訪問後、同モスクの指導者であるナサルディン・ウマール師(大イマーム)と共に「イスティクラル2024年度合同声明文」に署名した。続く「諸宗教者の集い」のスピーチでは、友愛通路と合同声明文の精神に沿い、「人類に奉仕するために諸宗教間の調和を構築」するようにとアピールした。

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国際会合「平和のためのAI倫理」 宗教者、研究者、AI開発企業が手を携え

8月21日、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は、岸田文雄首相と面会し、7月9、10の両日に広島市で開催された国際会合「平和のためのAI倫理:ローマからの呼びかけにコミットする世界の宗教」について報告した。同日本委の杉谷義純会長(天台宗妙法院門跡門主)、戸松義晴理事長(浄土宗心光院住職)、理事を務める庭野光祥次代会長ら4人が東京・千代田区の首相官邸を訪れた。

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国際会合「平和のためのAI倫理」より WCRP/RfP日本委員会 戸松義晴理事長インタビュー

バチカンの教皇庁生命アカデミーと世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会、アラブ首長国連邦のアブダビ平和フォーラム、イスラエル諸宗教関係首席ラビ委員会の4団体が共催し、7月9、10の両日、広島市内の平和記念公園内に位置する広島国際会議場で国際会合「平和のためのAI倫理:ローマからの呼びかけにコミットする世界の宗教」が開催されました。会合の開会式であいさつを述べた、WCRP/RfP日本委の戸松義晴理事長(浄土宗心光院住職)のインタビューを紹介します。

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国際会合「平和のためのAI倫理」より ジャーナリスト 尾﨑 元氏インタビュー

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会がバチカンの教皇庁生命アカデミーらと共催した国際会合「平和のためのAI倫理:ローマからの呼びかけにコミットする世界の宗教」(7月9、10の両日)。会場となった広島国際会議場には、世界の諸宗教指導者をはじめ、研究者や企業人など150人が参加し、国内外のメディアからも注目を集めた。会合に出席したジャーナリストの尾﨑元氏のインタビューを紹介します。

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国際会合「平和のためのAI倫理」より 共同通信社編集委員兼論説委員 西出勇志氏インタビュー

7月9、10の両日に行われた国際会合「平和のためのAI倫理:ローマからの呼びかけにコミットする世界の宗教」では、米国に本社を置くIBM、Cisco、マイクロソフトの3社の代表者が出席してスピーチし、国内外のメディアから注目を集めた。会合に参加した共同通信社編集委員兼論説委員の西出勇志氏のインタビューを紹介します。

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えほんのはらっぱ 夏休み特別企画「みんなで楽しむ『えほんシネマ』と『うた』の時間」

童謡「アイアイ」「バナナのおやこ」に合わせて、親子たちが身ぶり手ぶりを交えて大合唱している。子どもたちが見つめる先にいるのは、NHK・Eテレの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」で第16代歌のお姉さんを務めた神崎ゆう子さんだ。

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