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一食 令和6年度 運営報告を発表 「貧困(飢餓)の解消」など 各分野の事業に総額1億8664万円

本会一食(いちじき)平和基金の令和6年度運営報告が先ごろ、同基金運営委員会(委員長=齊藤佳佑教務部長)から発表された。支援総額は1億8664万2882円。同運営委は、「一乗精神」に基づく共生の世界を実現するため、『分断を越える“つながり”を築く』をテーマに定める「中期方針」(2024~29年)に沿って、「教育・人材育成を軸とした貧困の解消」を目指し、国内外7分野の事業を支援した。

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一食運営委 能登半島でのシャンティ国際ボランティア会(SVA)の支援事業を視察

3月17日、本会一食平和基金運営委員会の齊藤佳佑委員長と同委事務局スタッフの一行が、昨年元日の能登半島地震と同9月の豪雨に見舞われた石川県輪島市の被災地を訪れた。同基金が一食運動の浄財を基に支援する、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)の移動図書館事業を視察するためだ。

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台北教会発足40周年記念式典 会員一人ひとりが思いやりを表現する大切さをかみしめ

5月3日、台北教会の玄関や法座席に、色鮮やかな花の絵や、亀、猫などのオブジェが展示された。この日、教会発足40周年の記念式典が開かれた。式典は、同教会の簡秀芳教会長が理事を務める障がい者支援ボランティア団体「愛心基金会」と連携して行われ、自閉症などの障がいのある子どもたちが制作した展示物が、教会を訪れた会員たちを出迎えた。

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佼成霊園の新しい取り組み

「お墓の承継者がいない」という現状や、「子や孫に安心してほしい」などの思いで、一般墓(家族単位で代々引き継ぐ伝統的な墓地)以外の形での供養や「墓じまい」を考える人が増えている。そのような社会事情を踏まえ、佼成霊園(東京・東大和市)が提案する新たな取り組みを、供養や改葬に関する疑問に答えながら紹介する。

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マラウイの子どもたちの未来を紡ぐ「学校給食プロジェクト」 本会一食平和基金運営委 現地を視察

「一食(いちじき)を捧げる運動」(一食運動)が今年、50周年を迎えた。この節目に、一食運動による浄財の活用状況を視察するため、立正佼成会一食平和基金運営委員会の事務局スタッフが4月22日から5月2日までマラウイに渡航。現地パートナー団体のマラウイ赤十字社(MRCS)による「学校給食プロジェクト」が行われている小学校と幼稚園を見学した。同プロジェクトの実施状況を紹介する。

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【一般社団法人ビーラインドプロジェクト代表理事・浅見幸佑さん】見える・見えないを超えた働き方をつくる

視覚障害のある人が「店長」となり、接客や配膳を行うカフェが今年2月、東京・杉並区に開店した。店舗を立ち上げたのは、視覚障害への理解を深める活動を行う一般社団法人ビーラインドプロジェクトの浅見幸佑さん。視覚の違いに関わらず、誰もが楽しみながら働く社会を実現したい――。小さなカフェから広がる浅見さんの取り組みと夢を聞いた。

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栄福の時代を目指して(8) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

強者の支配こそ正義?

前回は、プラトンのソクラテス対話編を参考に、生成AI(チャット君)や夢中でのトラギアスと青年哲学徒・即礼君の対話形式で書いてみた。書きながら想起していたのは、30代はじめにおいてイギリス・ケンブリッジ大学研修中に聴講したプラトン講義である。同大学では、客員研究員は他学部の講義も自由に聴講できるので、自分の属した社会政治学部以外の講義も、それぞれの建物に通って毎日聴講していた。この大学には古典学部があり、有名なM・F・バーニェト(イギリスの古代ギリシア哲学研究者)らによるプラトン対話編に関する講義も聴いた。講義ではギリシャ語で原典を読んでいたが、場面ごとに説明を加え、生き生きとその様子を語っていて、その対話の場に自分も引き込まれるような臨在感があった。連載でも、そういった感覚を少しでも味わって頂きたいと思い、即礼君の物語に託して関連する箇所をなるべく示していきたい。歴史の面影の漂う雰囲気が多々この大学にはあり、書いてみたい気もするが、今は筆を急ごう。

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弘前教会「春季彼岸会」から 青森県つがる市「西の高野山弘法寺」副住職 白戸旦実師が講演 「身口意」の一致を心がけ 自己実現を目指す

3月15日、立正佼成会弘前教会の春季彼岸会が教会道場で開催されました。式典の中で、青森県つがる市「西の高野山弘法寺」副住職・白戸旦実師が、「身口意」の一致を心がける大切さについて講演を行いました。要旨を紹介します。

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「バチカンから見た世界」(167) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

ローマ教皇レオ14世はなぜ世界平和を福音宣教の中心に置くのか

宗教の本質的な役割は「人の救い」にある。「救済論」(soteriology)を持たない、あるいは、忘れた宗教は、ただ単なる「イデオロギー」となっていく。現代史において、宗教が国家や民族のイデオロギーとなり、戦争や紛争を誘発した例は多くある。宗教そのものがイデオロギー化し、原理主義、狂信主義、暴力に走ったケースも多い。「地上の地獄」と呼ばれるウクライナやガザでの戦争にも、国家・民族イデオロギーとなった宗教が深く結びついている。「人間の救い」へ向けて、「世界平和」が、その最低条件として浮かび上がってきている。人類が、世界平和への努力なくしては、人間と環境の救いについては語れないという、極限的な状況に直面しているのだ。

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史上初の米国人教皇の就任式典(海外通信・バチカン支局)

5月8日に選出された第267代ローマ教皇レオ14世の就任式典が18日、バチカン広場で挙行された。

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