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利害を超えて現代と向き合う――宗教の役割(37) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

コロナウイルスの災厄

この1カ月の間に、新型コロナウイルス感染症の問題で、世界の混乱は深刻度を増した。日本では当初は対処が遅れ、首相は専門家の意見を聞くことなく独断で決定を繰り返した。

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清水寺に伝わる「おもてなし」の心(2) 写真・文 大西英玄(北法相宗音羽山清水寺執事補)

見えないものへの意識 感謝と尊敬を未来へ継承

「ここから次の目的地まで、ゆっくり歩いて5分ほどです」。境内にて参拝者を案内する際、私はいつもこのように声を掛ける。相手の都合にもよるが、本堂をはじめ4、5カ所ほど回ることが多い。その中で出発地点から次の目的地までのおおよその所要時間をその都度、事前に伝えるよう努めている。

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少年院で過ごす少年たちの心のともしびに 認定NPO法人「ロージーベル」理事長・大沼えり子氏

2001年、保護司を委嘱され、少年院を参観した時のことです。在院する少年たちの7割以上が親から虐待を受け、また2割以上の家庭が崩壊しているという現実を知りました。彼らは本来、素朴な子供たちばかりです。家庭環境に恵まれず、心に抱いてきたつらさや寂しさを非行という形で表し、「SOS」を発してきたのです。

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光祥次代会長 サウジアラビアを訪問 KAICIID理事会に出席

「アブドッラー国王宗教・文化間対話のための国際センター」(KAICIID)の理事を務める庭野光祥次代会長は2月17日から20日まで、第22回同理事会に出席するため、サウジアラビアの首都リヤドを訪問した。

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教団本部 第3報『「新型コロナウイルス(COVID-19)」に関する対応について』を各教会に送付

立正佼成会本部は3月4日、『「新型コロナウイルス(COVID-19)」に関する対応について』(第3報)と題する通知を全国の教会に送付した。新型コロナウイルス感染終息の見込みが立っていないことから、第3報ではこれまでと同様、多くの人々が集まる活動を避けることを基本姿勢とした上で、事態に対応する措置の実施期間を延長することが通達された。本部、教区、支教区の行催事の対応は5月31日まで、各教会の対応は4月15日まで継続される。

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TKWO――音楽とともにある人生♪ テューバ・近藤陽一さん Vol.3

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)への入団に感謝し、支えてくれる皆の恩に報いるため、近藤陽一さんは聴衆に最高の音楽を届けられるよう、今も努力を重ねる。最終回では、楽団におけるテューバの役割、そして練習でのこだわりについて聞いた。さらに、吹奏楽に取り組む中高生へのメッセージを紹介する。

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日蓮宗大本山小湊誕生寺 石川貫首が庭野会長と懇談 「お題目サミット」への協力に謝意

日蓮宗大本山小湊誕生寺(千葉・鴨川市)の石川日命貫首が3月4日、立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れ、法輪閣で庭野日鑛会長と懇談した。同寺の鈴木宇海布教部長が同席した。

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心の悠遠――現代社会と瞑想(12) 写真・文 松原正樹(臨済宗妙心寺派佛母寺住職)

毎日の生活がそのまま坐禅

私たち人間は、毎日の生活の中で怒り、恐れ、不安、焦り、憎しみ、嫉妬、悲しみといった感情に、常に振り回されている。このことが、単に駄目だというのではない。これは、われわれ人間が経験する当たり前のことであり、人間として生きている証しなのであるから、むしろ、これらをどうコントロールしていくかが大事になる。感情そのものが苦なのではない。その感情に執着してしまうことこそが、苦を生じさせるのである。苦の根源は「執着」と「欲求」だ。

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台東教会が「言問橋東京大空襲慰霊法要」 地域の宗教者と共に

立正佼成会台東教会の主催による第4回「言問橋東京大空襲慰霊法要」が3月8日午前、東京・台東区の隅田公園内で行われ、区内の宗教者らが参加した。

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「教団創立82周年記念日」 読経供養を厳修 記念式典は中止

3月5日、立正佼成会は創立82周年記念日を迎えた。記念式典は、現在、国内で感染者が増加している「新型コロナウイルス(COVID-19)」に対する教団本部の対応に伴い、開催が中止された。同日、大聖堂(東京・杉並区)および各教会では、「教団創立82周年記念日」の読経供養が行われた。大聖堂では庭野光祥次代会長導師による読経供養が厳修され、庭野日鑛会長が「啓白文」を奏上した。

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