特集
誰一人取り残さない――「持続可能な開発目標」(SDGs) よりよい世界、未来を願い 一人ひとりが継続した取り組みを
よりよい未来を築くために、地球上の「誰一人取り残さない」――そうした決意のもと、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)。そこには、全ての人が安全で、安心して暮らしていける世界にするための国際目標が示されている。立正佼成会でも昨年から、「青年の日」にSDGsの視点を取り入れて活動を展開している。「青年の日」の活動を機にそれぞれが意識を高め、年間を通して取り組みを続けることも大きな願いの一つだ。SDGsの意義や内容を紹介し、生活の中でできる取り組みを提案する。
東日本大震災から10年 本会一食平和基金と連携し福島を支援したNPO法人「福伝」の代表に聞く
東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所の事故から10年が経過した。福島県では現在も3万人以上が県内外に避難する。立正佼成会一食(いちじき)平和基金は2014年から、地域のニーズに沿って支援活動にあたる市民団体に資金を助成。これまで36団体に4980万円を拠出した。同基金と連携し、助成先の選定や現地でのコーディネートを担ってきたのはNPO法人「ふくしま地球市民発伝所」(福伝)だ。その立ち上げから今日までの活動を二人三脚で牽引(けんいん)してきた竹内俊之代表理事と藤岡恵美子事務局長に、福島の現状と課題、活動の歩みを聞いた。なお、福伝の活動は年内で終了することが決まっている。(本文敬称略)
心ひとつに――東日本大震災から10年 庭野貴市原町教会長に聞く
直接会えずとも「あなたを思っている」という温かい心でつながる
私は昨年12月、原町教会長を拝命しました。
原町教会は、東日本大震災とその後の東京電力福島第一原子力発電所の事故により、深刻な被害を受けました。影響は今も続いており、全6支部のうち原発から半径20キロ圏内にあたる浪江、大熊、富岡、都路の4支部では会員さんのほとんどが県内外に避難しています。
心ひとつに――東日本大震災から10年 澤邉雅一磐城教会長に聞く
悩み苦しむ人の心に寄り添い 共に歩み、笑顔になれるよう触れ合う
今年2月13日、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生しました。いわき市は震度5強の揺れに見舞われ、その2日後には、暴風雨により道路の冠水などの被害が出ました。後日、会員さんと話をしていると、ほとんどの方が「東日本大震災が起きた当時を思い返した」と言われます。あの時の不安や恐怖は、10年を経た今も強く残っているのだと改めて感じました。
心ひとつに――東日本大震災から10年 髙橋秀典平教会長に聞く
懸命に生きてこられた福島の人々 大切な人へ真心を込めて祈り捧ぐ
平教会は全8支部で1市2町を包括しています。東日本大震災では、3支部が大津波により大きな被害を受けました。中でも、東京電力福島第一原子力発電所から20キロ圏内にある楢葉(ならは)支部の会員たちは、原子炉建屋の爆発事故により、先の見えない避難生活を余儀なくされました。
心ひとつに――東日本大震災から10年 橋本惠市釜石教会長に聞く
困難な状況の中で慈悲の心を持ち続けられたサンガの姿に、いつも胸が熱く
昨年4月に釜石教会長を拝命して以来、会員さんに東日本大震災からこれまでの歩みをよく聞かせて頂いています。どなたも「あの日」のこと、その後のことを鮮明に覚えておられ、日本全国、世界各国からのご支援に感謝されています。今も励ましのお便りを送ってくださる方がおられます。教会を代表し、長年思いを寄せてくださることに改めて感謝申し上げます。
心ひとつに――東日本大震災から10年 石森利江子石巻教会長に聞く
毎月11日に被災地で慰霊供養を厳修 亡き人との絆を大切にする祈りの深さ
私が石巻教会に赴任した2016年末は、まだ仮設住宅に身を寄せている方もいらっしゃり、転居先が分からない方も少なくありませんでした。生活が不安定な状況の方が多い中、サンガ(教えの仲間)が一丸となって明るく前向きに精進されている姿が強く印象に残っています。