新型コロナウイルスへの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(30)

国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介します。今回は、所沢教会支部長、姫路教会支部長です。

山を歩き、心和む触れ合い

所沢教会支部長(51歳・女性)

昨年、一人の会員さんが、コロナ禍の影響で生活が苦しい家庭の子供たちを心配し、子ども食堂を始めました。そのポスターには「まごころの循環。思いやりであふれる世界はすぐ隣り合わせ」とありました。人のために即行動を起こすサンガの姿に触れ、私も何かさせてもらいたいと思いました。すぐに「佼成」(機関誌)を手渡している友人のことが、頭に浮かびました。

「一緒に、近くにある山に登らない?」と誘ったのは昨年6月のこと。それから知人も加わって毎月、三人で近況を話しながら山道を歩いています。

ある時、友人が「難病を患った友達に、私は何ができるだろう」と泣きながら話してくれました。その後、職場で同僚が嫌がらせを受けているのに、何も言えないという悩みも打ち明けてくれました。

以前、私が離婚や親戚との関係で悩んでいた時、法座で先輩方が話を聞いてくださり、それで心の整理ができ、安心できました。その体験を思い出し、友の自ら踏み出す力を信じて、じっと話を聞かせてもらいました。すると、次に会った時、考えて行動できたことを話してくれたのです。

散歩は「歩話歩和(ほわほわ)会」と友人が名づけ、三人の心を交わす場になりました。友人は、インターネットで配信される大聖堂の式典の動画を視聴して感想も話してくれます。悩んでいるのは自分だけではないと勇気づけられるそうです。安心してもらえる触れ合いができ、声をかけてよかったと喜びでいっぱいです。

純真に教えを実践する姿に学び

姫路教会支部長(53歳・女性)

支部の女性会員Aさん(76)は、5年前に離婚され、40代の息子さんと二人で暮らしています。息子さんは数年前に人間関係の悩みから会社を辞め、仕事を探していますが、コロナ禍でなかなか見つかりません。一日中家で過ごす息子さんを、Aさんはどうしても心の中で責めてしまうとのことでした。年金暮らしのため、経済的な不安も大きいと話してくれました。

Aさんの訴えを聴かせて頂くうちに、彼女の痛みや不安がかつての自分と重なりました。私は8年前に夫を病気で失い、心身のバランスを崩しかけたことがあったからです。その時、支えて頂いたのがサンガであり、開祖さまのご著書でした。そこで、Aさんに『庭野日敬平成法話集1 菩提(ぼだい)の萌(め)を発(おこ)さしむ』を手渡しました。

Aさんは、「読むだけだとすぐに忘れてしまうから」と、毎朝1時間かけて本の内容をノートに書き写されました。「書写行」は、3カ月間続きました。開祖さまの教えをかみしめて自らの心を見つめたAさんは、息子さんのマイナス面を見るのではなく、自ら歩み出す力を信じて心に寄り添う努力をされたのです。

前夫へのわだかまりも消え、長年家族を支えてくれたことに心から感謝できたそうです。Aさんは前夫の名前で真心のお布施をされました。純真に教えを実践する姿に、私が学ばせて頂きました。

コロナ禍でなかなか集えない状況ですが、サンガのつながりを大切に、温かい触れ合いを重ねていきたいと思います。