特集
WCRP/RfP第10回世界大会 参加者の談話 諸問題解決への確かな一歩
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)の第10回世界大会が8月20日から23日まで、ドイツ・リンダウで行われた。125カ国の宗教者900人をはじめ1000人以上が参集し、世界の諸問題について議論を重ねた。大会に参加した宗教者、NGOの代表3人の談話を紹介する。
(写真提供=WCRP/RfP日本委員会)
WCRP/RfP 第10回世界大会 プログラムから
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)の第10回世界大会で行われた全体会議(I~IV)、分科会、特別セッション、宗教別会合、地域別会合などの内容を紹介する。
(写真提供=WCRP/RfP日本委員会)
WCRP/RfP 第10回世界大会 シュタインマイヤー大統領の開会挨拶(要旨)
宗教は平和を実現するためのもの
ここリンダウのように平和で静かな場所であっても、過去には宗教の名を借りて起きた「三十年戦争」(1618~1648)という歴史があります。この宗教戦争は多くの犠牲者を出し、貧困を生み、町を破壊し、人類を脅かしました。
WCRP/RfP 第10回世界大会 WCRP/RfP国際共同議長の光祥次代会長 開会式での挨拶
50年前、RfP創設メンバーは、核戦争の脅威に直面する中、勇気ある一歩を踏み出しました。創設メンバーの一人であり、立正佼成会の開祖である私の祖父は、「私が宗教協力を呼びかけても、『宗教協力などナンセンスだ』と嘲笑する人がほとんどだった」と語っていました。
広島県下5教会の会員有志で構成 NPO法人「HRCP」が設立から20年
広島県下5教会の立正佼成会会員有志で構成されるNPO法人「ヒロシマ宗教協力平和センター」(HRCP)が設立から20年を迎えた。これまでの活動を振り返るとともに、上田知子理事長の話を紹介する。
一食運動の浄財がエチオピアで 植林は地域の暮らしを支える原動力
立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会の根本昌廣副委員長(時務部主席)と同事務局スタッフ2人が、7月9日から12日まで東アフリカのエチオピアを訪れた。「一食を捧げる運動」(一食運動)の浄財を基に同基金が25年以上前から同国北部のティグレ州で現地NGOのティグレ救援協会(REST)と合同で行っている植林事業を視察するためだ。事業の進捗(しんちょく)状況や成果、課題などを紹介する。
本会青年部創部70周年 未来を担う若者たちが結集
“未来をつくる若者”への期待を込め、1949年8月28日に結成された立正佼成会の青年部。今夏、70周年の節目を迎える。70年にわたる活動は教団の大きな活力となり、その中で多くの人材が育成されてきた。その歴史を振り返る。
【特別インタビュー 第36回庭野平和賞受賞者 ジョン・ポール・レデラック博士】 真の平和を目指して――紛争の見方を変える
絶対平和主義を伝統に持つメノナイト(キリスト教再洗礼派の一つ)の信仰を基に、世界の紛争地で調停や和解に取り組み、「第36回庭野平和賞」を受賞した米国ノートルダム大学名誉教授のジョン・ポール・レデラック博士。紛争だけでなく、その元にある対立や差別といった構造にも目を向け真の解決を目指す「紛争変革(紛争変容、紛争転換=Conflict Transformation)」の理論を提唱し、平和構築に努めてきた。
ウィーンでの国際会議 光祥次代会長のスピーチ(全文)
『宗教間・文明間の協力から人類の連帯へ』をテーマにした国際会議が6月19日、オーストリア・ウィーンのホーフブルク宮殿で開催され、開会式の席上、庭野光祥次代会長が英語でスピーチした。この国際会議はアゼルバイジャン政府が主導してきたもので、スピーチの中で光祥次代会長は、同国と立正佼成会のつながりとして「親子で取り組むゆめポッケ」を紹介した。未来を生きる子供たちが、「ゆめポッケ」の活動を通して他者の苦しみを感じ、平和への行動を起こす――そう期待を寄せ、人類の連帯を呼び掛けたスピーチ(日本語訳全文)を掲載する。
NPT準備委に際しWCRP/RfP日本委が取り組み 「核兵器のない世界」の実現目指してPNND、「ヒバクシャ国際署名」と協働
核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けたNPT加盟国(191カ国)による第3回準備委員会が4月29日から5月10日まで、ニューヨークの国連本部で開催された。これに合わせ、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は、核兵器禁止条約批准タスクフォースの神谷昌道運営委員と事務局の篠原祥哲総務部長を派遣。核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)や、「ヒバクシャ国際署名」と協働し、国連本部で行われた二つのサイドイベントで核軍縮や核兵器廃絶を訴えた。