WCRP/RfP第10回世界大会 参加者の談話 諸問題解決への確かな一歩

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)の第10回世界大会が8月20日から23日まで、ドイツ・リンダウで行われた。125カ国の宗教者900人をはじめ1000人以上が参集し、世界の諸問題について議論を重ねた。大会に参加した宗教者、NGOの代表3人の談話を紹介する。
(写真提供=WCRP/RfP日本委員会)

宗教者が共に行動する意義

ノルウェー国教会オスロ名誉司教 グナール・スタルセット師

第10回世界大会の準備委員会を代表し、今大会がドイツ政府、リンダウ市や市民の多大な協力によって開催されたことに感謝いたします。ドイツ大統領のスピーチのほか、多くの会合が開かれ、それぞれに確かな成果がありました。

グナール・スタルセット師

中でも、初めて女性の事務総長が選出されたこと、特別セッションで女性のリーダーが自らの体験、活躍を発表されたことが強く印象に残りました。これは、女性に力があることを証明するものです。皆が平等で、共に歩んでいることが一層示されていくと思います。

もう一つは、気候変動について話し合われたことです。今、アマゾンで火事が起きています。これは、人類全体が直面している危機の一つです。

2年前にノルウェーのオスロで「諸宗教熱帯雨林イニシアチブ」の会議が行われました。そして今回、諸宗教指導者たちは、熱帯雨林や環境問題を倫理の面から取り上げていくことを決めました。これにより、WCRP/RfPの特性である多様な宗教による共通の行動の意義が広く伝わるはずです。(8月23日の記者会見から)

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