新型コロナウイルスへの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(47)

(イメージ写真)

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、家族やサンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介します。今回は、大分教会支部長です。

温かい触れ合いを心がけて

大分教会支部長(63歳、女性)

大分教会では教会独自の動画配信やオンライン研修などが進められています。ただ、当初はインターネットを苦手にしている年配の会員さんが多く、戸惑われていました。

〈取り残されるような不安や寂しさをきっと感じられているはず〉。私はそう思い、支部長として、お一人お一人にはがきをしたため、電話をかけるようにしました。一日の出来事や近況を聞くたび、皆さんの様子が目に浮かび、温かい気持ちになりました。

それからしばらくして、ある会員さんに連絡を入れると、「支部長さんは、私の気持ちを全く分かってくれない」と、思いも寄らぬ言葉が返ってきました。私はなぜそう言われたのかが分かりませんでした。その後も彼女に連絡を入れるのですが、私への不満をまくし立てるばかりです。本園雅一教会長さんにご指導を頂くと、「事柄ではなく、相手の心の奥を見ていけるといいですね」と結んでもらいました。

実は、以前、彼女からある相談を受けていました。ただその時は、じっくり話を聞く姿勢ではなく、相手の心情を受けとめるよりも、私の考えを押し付けてしまっていたのです。信頼して相談してくださったのに受けとめてもらえず、悲しい思いをされたに違いないと感じ、思いやりが足りなかったことを反省しました。

早速、自宅に伺い、彼女に心からおわびさせて頂きました。すると、「こちらこそ、すみませんでした」と言ってくださり、本音を話してくれました。その後は表情も和らぎ、趣味の話などをしてくれるようになりました。

「相手を丸ごと受け入れる」――今年掲げた私の目標です。一人ひとりを大切にし、不安を抱えている人たちの心に寄り添い、温かい触れ合いを心がけていきます。