新型コロナウイルスへの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(53)

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、家族やサンガ(教えの仲間)たちと心をつないでいる会員の声を紹介します。今回は、横須賀教会青年婦人部員です。

長男との体験生かし、人に安らぎを

横須賀教会青年婦人部員(40歳、女性)

今年1月のある朝、長男(5)が突然、「幼稚園に行きたくない!」と声を上げました。理由を尋ねると、苦手な折り紙をうまくできず担任の先生に叱られたとのこと。その日は何とかなだめて送り出しましたが、翌日からもさまざまな理由を挙げて登園を嫌がり、自宅で過ごす日々が続きました。

長男との向き合い方が分からず、青年婦人部のオンライン法座に参加しました。「不登園は悪いことではない」「親子が元気に過ごせることが一番」と声をかけて頂き、長男と過ごす時間を大切にしようと気持ちを切り替えました。一方で、担任を責める心が拭えません。それを青年婦人部長さんに伝えると、「腹を割って話してみたら」と助言をもらいました。

翌日、自らの思いを伝えた上で担任の話を聞くと、長男と丁寧に関わり、意図や理由を持って注意していたことが分かりました。以来、担任とこまめに連絡を取り、長男の様子を伝えるようにしました。

園に対する信頼関係を少しずつ取り戻す中、今回の出来事は、苦手な人とも勇気を出して触れ合う大切さを学ばせて頂く機会と受けとめました。母親である私の変化が伝わったのか、長男は4月から登園できるようになりました。

この期間、子育てに悩む人と多く出会いました。つらい胸中が痛いほど分かるため、安心して本音を言えるようにと精いっぱい話を聞きました。相手の表情が明るくなると、自分の経験が人さまの安らぎにつながっていると感じ、喜びが湧きます。この思いを大切に、今後も一人で子育てに悩む人に寄り添っていきたいです。