新型コロナウイルスへの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(36)

(イメージ写真)

国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介します。今回は、函館教会青年婦人部員と西多摩教会青年婦人部長です。

息子の自主性を重んじ、共に成長

函館教会青年婦人部員(43歳・女性)

6歳の息子と一緒に、昨年4月から「親子で取り組むゆめポッケ」の活動に励んでいます。コロナ禍の中で、自宅で過ごす時間が長くなり、息子と向き合う機会を生かしたいと思ったからです。テレビで紛争のニュースが流れた時などに、「あそこに住んでいるお友だちはどんな気持ちだろう?」「文具やおもちゃをおくったら喜んでもらえるね」と話しながら、ポッケの趣旨を伝えました。

ある時、息子が「ノートや色鉛筆をもらったらうれしいから、僕のお小遣いで買って、ポッケに入れるんだ」と話してくれました。絵を描くのが好きな息子は、自分がうれしいと感じることを他人にしてあげたいと考えたのでしょう。息子の優しさと成長を実感し、胸がいっぱいになりました。

二人で散歩した時には、道端のごみが目に留まり、「町がきれいになれば、みんなが気持ちいいよね」と息子に話しました。すると家までの帰り道、息子は熱心にごみを拾って歩くのです。コロナ禍の中で衛生面に敏感になっていた私は、「そこまでしなくていいよ」と声をかけようとしたのですが、やめました。開祖さまが上京する際に立てた「六つの誓い」の中に「他人のいやがることを進んでやろう」とあるのを思い出し、子供なりに考えての行動を今は見守った方がいいと感じたからです。「家に着いたら手を洗おうね」と伝え、一緒にごみを拾って帰りました。

子供の姿から親としてたくさん学ぶことがありました。わが子の自主性を大切にし、私も成長していきたいと思います。

苦手意識にとらわれず、まず一歩

西多摩教会青年婦人部長(41歳・女性)

昨年、新型コロナウイルスの影響で教会に集えなくなり、このままでは皆の気持ちが離れてしまうと思い、婦人部員さんたちとどのようにつながればいいのかと悩みました。パソコン操作に対して苦手意識がありましたが、部員さんのことを思って奮起し、たくさんの方に助けて頂きながら昨年10月から婦人部オンライン法座を始めました。

オンライン未経験の部員さんも多く、初めは3人程度の参加者でした。少人数であっても、始めたからには続けていこうと決めて、毎月法座を行わせて頂きました。

2人の副部長さんと会議をし、継続することによって、支部の部長さんたちが声をかけ合いながら、部員にオンライン法座への参加を呼びかけてくれました。おかげさまで、今では毎月15人前後の参加者となったのです。

「顔を見て話せるのがうれしい」「悩んでいるのは自分だけじゃない、頑張ろうと思えた」。そんな声を聞くと、うれしくなります。つながれたことを実感し、感謝の思いでいっぱいです。

また、オンライン青年の日を実施し、今では青年五部全体で月に2回オンラインで集う「折り鶴を折る会」も行っています。それぞれが平和への願いを込めて折り鶴を作製し、近況を話して不安や悩み、喜びを共有する貴重な時間になっています。

コロナ禍の中でも、今ある可能性を存分に生かし、サンガとつながり合って、共に精進していきます。