新型コロナウイルスへの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(35)

(イメージ写真)

国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介します。今回は、浜田教会教務副部長、久留米教会学生部員です。

思いを言葉で伝え合える夫婦に

浜田教会教務副部長(51歳・女性)

夫と二人の子供、それに夫の姉と両親の7人で暮らしています。母は介護が必要で、父と姉が世話をしていましたが、昨年11月に父が脳梗塞を患い、私も協力するようになりました。

一生懸命に尽くしていますが、夫からはねぎらいの言葉もなく、寂しさはいつしか、夫への不満に変わっていきました。コロナ禍の影響で、夫も私も自宅で過ごす時間が長くなりましたが、私から声をかける気になれず、ほとんど会話のない状態が半年ほど続きました。

「これでは良くない」と思い、今年5月に三宅庸介教会長さんに相談すると、「もう少し自分の親御さんに甘えてみてください」とアドバイスを頂きました。早速、実家を訪ね、夫との関係を初めて両親に打ち明けました。両親は「頑張っとったんだね。つらかったら、いつでも帰っておいで」と励ましてくれたのです。

勇気をもらった私はその晩、自分の気持ちを便箋につづり、「私のことをどう思っているの?」と記して夫に渡しました。数日後、真剣な表情をした夫が私に、「口下手で感謝を伝えられずに、ごめん。いつもばあちゃんを見てくれてありがとう」と言ってくれました。そういう気持ちだったが、言い出せないまま来てしまったと詫(わ)びてくれたのです。

私も意地を張らず、気持ちを伝えられればよかったと反省しました。今は、「思いを言葉にして伝え合える夫婦に」を目標に、夫の言葉に耳を傾け、思ったことを伝えるように心がけています。

父と約束 一緒に好物を我慢

久留米教会学生部員(14歳・男性)

今年、自宅で二つのことを始めました。一つは、おこづかいの中から喜捨箱に献金することです。今は、友達と出かけることもできないので、おこづかいの使い道を考えていた時、教会から喜捨箱が届き、誰かの役に立つならと、毎日少しずつ入れるようになりました。

もう一つは、休みの日以外はお菓子やジュースを我慢することです。きっかけは、お酒が大好きな父に、飲む量を減らしてほしいと考えたからです。父の体が心配で、これまでも何度か伝えてきたのですが、減らなかったので、今回は自分も一緒に我慢してみようと思いました。父に伝えると、平日はお酒を飲まないと約束してくれました。

約束を破りそうな姿を見たら、お互いに注意し合うことにしました。お菓子が食べたくて仕方がない時は、音楽を聴いて気を紛らわせます。一人なら途中でやめていたかもしれませんが、二人だと続けられるんです。

お酒を飲まなくなった父と、夜によく話すようになりました。友達や学校の話をじっくり聞いてくれ、優しくアドバイスしてくれます。父は母と運動も始め、体重が軽くなり、「あまり疲れなくなった」と喜んでいます。

以前、父が「何事も途中でやめずに続けると、気持ちが良くなる」と教えてくれたことがあります。自分で決めたことを続けられていると、何だか自信が湧いて、本当にそうだと思いました。これからも、目標を立てたら、続けるということを大事にしていきたいです。