新型コロナウイルスの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(13)

「あの人はどうしているかな?」。対面で人と会うのが難しい中、電話で思いを伝える

国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで毎日を過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介しています。今回は、豊島教会青年女子部員と高松教会主任です。

信仰の原点 見つめ直す機会に

豊島教会青年女子部員(34歳・女性)

4月上旬、勤務する複合レジャー施設が臨時休業となり、自宅待機となりました。一人暮らしの私は、移動自粛の呼び掛けに応じて新潟の実家には帰らず、また、教会が閉鎖されて青年部の仲間とも会えないため、一人で不安な日々を過ごしていました。

そんな中、少年部長さんがSNSのグループ機能を使って近況を報告してくれました。部長さんは、さまざまな活動の自粛で時間のゆとりができたため、都内に住むご両親の元を訪れ、家族で“ご法談義”に花が咲いたそうです。いつも一人ひとりを気に掛けてくださる部長さんの優しさが身に染みました。

その話を伺い、私の信仰のルーツは何だろうと思いました。早速、母に電話をかけて、佼成会に縁をつないでくれた母方の祖母のことを尋ねました。祖母は若くして夫を失い、一人で三人の娘を育てる中で信仰に導かれたそうです。信仰によって生きる希望を見いだし、苦難の人生を感謝の人生に変えたのでした。

母はわが家の家系図をまとめていて、先祖のことも詳しく教えてくれました。多くの命のリレーによって今の自分があり、信仰の縁にも触れているのだと思え、感謝の心が湧きました。コロナ禍の中、じっくりと自分の信仰の原点を見つめ直す機会に恵まれたのです。

その後、勤務先は営業を再開し、少しずつ日常が戻りつつあります。いのちの尊さ、信仰の有り難さをかみしめながら、サンガと共に前向きに生きていこうと思います。

「ありがとう」を伝え合う

高松教会主任(77歳・女性)

新型コロナウイルスの影響で教会が閉鎖になり、40年以上、毎日のように教会道場に通ってきた私は、心にぽっかり穴が開いたような寂しい気持ちになりました。でも、しばらくして、「これまで何のために修行してきたの?」と考え直し、今できることを精いっぱいさせて頂くことにしました。朝夕はご供養をして、この大変な事態が収まって平穏な日々が戻ることを祈念させて頂いています。

昼間には、一人暮らしの会員さんを中心に電話をかけるようにしました。「今日はどなんしよる?」。そう語り掛けると、どの方も、その日の出来事や近況を話してくれます。目をつむって相手の声に耳を傾けると、その人の顔が頭に浮かび、気持ちが明るくなります。

ある組長さんとの電話の最後、彼女から「電話をもらってうれしかった。ありがとう」と告げられました。それに対して私は、「『ありがとう』って私も言いたいから、あなたからも電話してきて」と伝えました。それ以来、交互に電話をかけ合うのが習慣になりました。今では生活の楽しみの一つになっています。

人と会って話ができない分、相手を心配し、支え合いたいという気持ちが強くなったのかもしれません。以前の生活が有り難いものだったと気づくこともできました。心を通わせられるサンガがいてくれるおかげさまで、生き生きと過ごせることに感謝し、一日一日を大切に過ごしていきます。