新型コロナウイルスの対応の中で 教えを支えに日々を過ごす会員たち(9)

国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、立正佼成会ではさまざまな集いを控えています。こうした中、会員はどのような思いで毎日を過ごしているのでしょうか。それぞれの場で精進を重ね、サンガ(教えの仲間)と心をつないでいる会員の声を紹介しています。今回は、取手教会女性会員と大分教会壮年部員です。

笑顔で接客 心温まる経験

取手教会女性会員(60歳・女性)

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、全国でマスクやアルコール消毒液の不足が続きました。私が約13年前から勤める取手市内のドラッグストアでも、商品を陳列すると同時に、棚が空になる状況でした。

現在は少し落ち着きましたが、4月7日に発令された緊急事態宣言の前後を振り返ると、鬼気迫る雰囲気だったと感じます。マスクの入荷日を一日に何十回も聞かれ、中には声を荒らげる人もおられました。一方、私は接客の多さから、自分が感染するのではと不安になり、ストレスから胃薬を服用していました。

しかし、不思議と仕事を辞めようとは思いませんでした。ドラッグストアは、生活必需品を供給しています。誰かが、その役割を担わなければいけません。仕事を通し、少しでも社会の役に立たせて頂きたい――その一心で、店頭に立ち続けました。

仕事中は明るい気持ちでいようと思い直し、接客でこれまで以上に笑顔を心がけました。お客さまの質問にも穏やかな口調で応対すると、気遣いや感謝の言葉をたくさん頂きました。心が温かくなれた経験は宝となり、今では一つ一つのご縁を大切にしようと努める毎日です。

世の中の状況をみると、まだまだ気が抜けない日々が続きそうです。安心して過ごせる日が早く訪れるよう祈り、支え合って皆で乗り越えていきたいと願っています。

画・茨木 祥之

土地を耕しサンガと野菜作り

大分教会壮年部員(70歳・男性)

今年は教会発足60周年とともに、支部も発足30年を迎えることから、さまざまな行事が予定されていました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で周年式典は延期、手どりや法座も控える事態になりました。

電話でこの知らせを聞いたサンガの肩を落とす姿が目に浮かびました。教会閉鎖が解除された時、皆が笑顔で再会できるためにも、この自粛期間を無駄にしてはいけないと思い、今まで手付かずだった法座所の土地を耕して、野菜を育てることにしました。

3月下旬、支部の仲間にトラクターを借り、雑草が生い茂る土地の掘り起こしを開始しました。細かい根や石は鍬(くわ)で取り除き、1カ月かけて約900坪の広大な畑が完成。そこに、トウモロコシ800本、サツマイモ300本など数種類の野菜や果物を植えました。

私はタクシーの運転手をしているので、乗車勤務した翌日の休みを利用し、水やりや草取りをしています。最近は“密”を避けながらの作業で大変な面もありますが、支部の皆さんも快く手伝いに来てくれます。青空の下で陽(ひ)を浴び、土に触れることで、外出自粛で沈んでいた心身が軽くなったとうれしそうです。

事態が収束したら教会の子供たちや地域の方を招いて収穫祭を行いたいと思っています。先のことは何も分かりませんが、こんな時だからこそ希望を持って過ごしていきたいですね。

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