「WCCが声明 日本政府に海洋放出の再考求め」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

新型コロナの収束、ミャンマー和平のために祈ろうーー教皇

ローマ教皇フランシスコは5月1日から31日まで、世界の著名な聖母巡礼聖堂と連携し、新型コロナウイルス感染症の収束を願って、家族で「ロザリオの祈り」を唱える取り組みを展開している。1日に第1回の祈りが、教皇臨席のもと、バチカンのサンピエトロ大聖堂で行われた。

世界のカトリック教会では伝統的に、5月が聖母月として、聖マリアに神への取り次ぎを祈る月とされている。今回の取り組みは、その伝統に沿ったもの。教皇は「私たち一人ひとりが、必要ある時、あるいは、困難に陥っている時、母親(天の元后聖マリア)に助けを求めるように」と呼びかけている。

翌2日、教皇はバチカンでの正午の祈りの席上、同祈りの取り組みについてスピーチ。この中で、「ミャンマーのカトリック教会が国内の和平のために、毎日行われる聖母の取り次ぎ、ロザリオの祈りを必要としている」と呼びかけた。さらに、「私たちは、この月(5月)、私たちの母である天の元后聖マリアがミャンマーの全ての(政治的、軍事的な)責任者の心に訴え、彼らが和解、和平の道を歩む勇気を見いだせるように祈ろう」と訴えた。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)